Lyric

鳴り響く蝉の歌声に誰もが夢をみる

最近気になるあの子とこの夏を過ごせるならば、、、

なんて思うけれど現実はそう甘くはなくて

恋の波に乗れぬ者は今日も一人溺れゆく

何度も予習したあの愛の言葉も

君の前では頭の中から空へと溶けてゆく

ああ、真夏の太陽よ

どうか奇跡を起こしてよ

たまらず駆け出した僕は派手に躓き転んだ

焼け付くような夏の日差しがこの胸を焦がしてゆく

待ちわびていたその時がついに訪れたハズが

君が一人のスキを窺うのはどうやら僕だけじゃない

何度も目が合った気がしてその度胸が高鳴る

心の隅っこで期待している僕がいる

ああ、真夏の太陽よ

どうか想いを届けてよ

夕暮れ帰り道あの坂の上でバスを待つ君を見つけた

『明日、君と花火が見たい』と伝えて僕は逃げ出した

約束の場所で待つなかなか来ない君は

真夏の太陽が見せた白昼夢だったのかな

うなだれる僕の背中にあの子の声が響く

振り返ればそこには綺麗に着飾った君がいた

照れくさそうに差し出した掌をぎゅっと強く握りしめる

この夏がいつもより暑いのはきっとこの恋のせい

夜空に開いた大きな火花を僕は忘れない

何年経っても君と見たこの夜空を忘れない