

夜の帳がそっと降りる
古い街灯がぼんやり揺れて
風の中に混じる懐かしい声
「ただいま」と響いた気がした
石畳に落ちる影ひとつ
黒猫が静かに瞬きをする
誰かを待つように座り込んで
同じ路地見つめていた
この道は知っている
子供の頃かくれんぼしたあの角
気づけば足が向かってしまう
心があの日を覚えているから
君がくれた約束の言葉
「いつかまたここで会おうね」
信じたまま時は流れ
猫は今日も待ち続けている
夢の続きがこの街にある
消えそうな記憶の中で
足跡を辿れば会えるかな
あの優しい笑顔に
黒猫の瞳に映るのは
遠い日のあたたかい影
夢と現実の間で揺れる
想いを抱きしめたまま
ほら、雨上がりの匂いがして
路地裏の空気がふと変わる
誰かがここに来たような
そんな気がして振り返る
でも、そこには何もなくて
夜風だけがそっと吹き抜けた
期待してしまうのはどうして?
まだ心が覚えているから
君が残した足跡
今は消えてしまったけど
もしもまだ覚えてるなら
ここに戻ってきてくれるかな
夢の続きがこの街にある
消えそうな記憶の中で
足跡を辿れば会えるかな
あの優しい笑顔に
黒猫の瞳に映るのは
遠い日のあたたかい影
夢と現実の間で揺れる
想いを抱きしめたまま
時が過ぎても変わらないもの
夜空の下にひとつだけ
名前もないこの想いは
まだここに残っている
黒猫はただ静かに座る
路地の向こうを見つめたまま
いつか いつか きっとまた
君が帰ってくるその日まで
路地の先 月明かりの下
黒猫はただ待っている
- 作詞者
神託ROID
- 作曲者
神託ROID
- プロデューサー
神託ROID
- ミキシングエンジニア
神託ROID
- ボーカル
神託ROID
- プログラミング
神託ROID

神託ROID の“夢の続き、あの路地で”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
黒猫が歌う夜の物語
神託ROID
- ⚫︎
夢の続き、あの路地で
神託ROID
- 3
午前零時のささやき
神託ROID
- 4
夢を紡ぐ少女と猫
神託ROID
- 5
風が運ぶ黒猫の足音
神託ROID
- 6
琥珀色の瞳
神託ROID
- 7
月影と黒いしっぽ
神託ROID
- 8
黒猫の瞳に映る星空
神託ROID
- 9
さざめく夜と黒猫の夢
神託ROID
- 10
虚空黒猫汚染
神託ROID
- 11
煙る街と迷い猫
神託ROID
- 12
電脳茶屋と黒猫の影
神託ROID
月の欠片が夜を照らすころ、ひとり、またひとりと足を止める。
それは黒猫が歌う、誰も知らない夜の物語。
孤独な夜の隙間にひっそりと現れる黒猫。
その瞳に映る街、擦れた声で紡がれる歌は、懐かしくも幻想的な物語の扉を開く。
導入は、静かに闇へ誘う「黒猫が歌う夜の物語」。
路地裏に続く夢、「夢の続き、あの路地で」。
ささやくように始まる夜の息遣い、「午前零時のささやき」。
やがて、夢を紡ぐ少女との出会いが夜を彩り、
軽やかな足音が風とともに響く。
琥珀色の瞳に映るのは、誰の記憶か、どんな願いか。
夜のピーク、「月影と黒いしっぽ」では、
黒猫がまるで月と踊るかのように、街を自由に駆け巡る。
だが、夜は永遠ではない。
星空に沈む瞳、揺らぐ夢、溶けていく輪郭。
喪失、迷い、沈黙——黒猫の姿は次第に虚ろになり、
「煙る街と迷い猫」では、夜そのものが霞んでいく。
それでも、物語は終わらない。
「電脳茶屋と黒猫の影」では、
老いた黒猫が静かに物語を語り継ぐ。
それは誰かの記憶に残る、小さな夜のしるし。
ノスタルジックで幻想的な全12編。
これは、黒猫が歌う——夜のための物語。
アーティスト情報
神託ROID
黒猫の囁きのように、静かに、深く心に沁みる音を。 神託ROIDは、ノスタルジックで幻想的なサウンドを紡ぐアーティスト。 Lo-Fi、チルポップ、トランス、サイケデリックを自由に横断しながら、 日本の伝統文化と未来的なテクノロジーを融合させた唯一無二の音世界を創り出す。 その音楽は、まるで黒猫が夜の街角でそっと語る物語。 懐かしさの中に潜む非現実、優しさの中に揺らぐ影。 現代と過去、夢と現実の間を彷徨いながら、聴く人の心にそっと寄り添う。 「音」そのものが語り部となり、やがて“神託”となって届く。 それが、神託ROIDの描く幻想都市の風景です。