黒猫が歌う夜の物語のジャケット写真

歌詞

月影と黒いしっぽ

神託ROID

屋根の上に落ちる月

揺れる影が夜に溶ける

路地裏の隙間をすり抜けて

黒いしっぽが夜を描く

誰も知らない物語を

琥珀の瞳に映しながら

遠い昔の子守唄

どこかの窓からこぼれ落ちる

記憶のかけらを追いかけて

静かに夜を渡ってゆく

月影に踊る黒いしっぽ

風のようにすり抜けて

触れたら消える夢の中

そっと世界を見つめてる

時計の針は止まったまま

古びた街角 ひそやかな影

誰かの声が遠く響く

けれど届かぬ白い朝

細い路地に響く足音

振り向けばただ夜の気配

置き去りにした想い出が

影と共に揺れていた

月影に揺れる黒いしっぽ

秘密をそっと抱えたまま

誰も知らない夢の欠片

夜の隅に隠している

星の光が瞬いたら

またどこかで会えるかな

月影を追いかける黒いしっぽ

静寂の中で揺れている

時の狭間をすり抜けて

今夜も夢を旅している

やがて朝焼け 影を溶かし

黒いしっぽは夜に消える——

  • 作詞者

    神託ROID

  • 作曲者

    神託ROID

  • プロデューサー

    神託ROID

  • ミキシングエンジニア

    神託ROID

  • ボーカル

    神託ROID

  • プログラミング

    神託ROID

黒猫が歌う夜の物語のジャケット写真

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月の欠片が夜を照らすころ、ひとり、またひとりと足を止める。
それは黒猫が歌う、誰も知らない夜の物語。

孤独な夜の隙間にひっそりと現れる黒猫。
その瞳に映る街、擦れた声で紡がれる歌は、懐かしくも幻想的な物語の扉を開く。

導入は、静かに闇へ誘う「黒猫が歌う夜の物語」。
路地裏に続く夢、「夢の続き、あの路地で」。
ささやくように始まる夜の息遣い、「午前零時のささやき」。

やがて、夢を紡ぐ少女との出会いが夜を彩り、
軽やかな足音が風とともに響く。
琥珀色の瞳に映るのは、誰の記憶か、どんな願いか。

夜のピーク、「月影と黒いしっぽ」では、
黒猫がまるで月と踊るかのように、街を自由に駆け巡る。

だが、夜は永遠ではない。
星空に沈む瞳、揺らぐ夢、溶けていく輪郭。
喪失、迷い、沈黙——黒猫の姿は次第に虚ろになり、
「煙る街と迷い猫」では、夜そのものが霞んでいく。

それでも、物語は終わらない。
「電脳茶屋と黒猫の影」では、
老いた黒猫が静かに物語を語り継ぐ。
それは誰かの記憶に残る、小さな夜のしるし。

ノスタルジックで幻想的な全12編。
これは、黒猫が歌う——夜のための物語。

アーティスト情報

  • 神託ROID

    黒猫の囁きのように、静かに、深く心に沁みる音を。 神託ROIDは、ノスタルジックで幻想的なサウンドを紡ぐアーティスト。 Lo-Fi、チルポップ、トランス、サイケデリックを自由に横断しながら、 日本の伝統文化と未来的なテクノロジーを融合させた唯一無二の音世界を創り出す。 その音楽は、まるで黒猫が夜の街角でそっと語る物語。 懐かしさの中に潜む非現実、優しさの中に揺らぐ影。 現代と過去、夢と現実の間を彷徨いながら、聴く人の心にそっと寄り添う。 「音」そのものが語り部となり、やがて“神託”となって届く。 それが、神託ROIDの描く幻想都市の風景です。

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