黒猫が歌う夜の物語のジャケット写真

歌詞

煙る街と迷い猫

神託ROID

煙が薄明かりに溶け込む街角

朧な光がひそやかに揺れる

夜霧に包まれた石畳の路地裏で

ひとり彷徨う影のような存在

古びた看板が静かに語る

忘れ去られた日々の記憶を

小さな足音が煙の中を滑り抜け

孤高の瞳が闇夜を見つめる

儚い灯火のように記憶が瞬く

この煙る街に響く切ないささやき

誰かの夢を映す微かな光と影

迷い猫の眼差しは静かに語りかける

朽ちた壁に映る昔の面影たち

霧に溶ける声が遠い約束を呼ぶ

冷えた風が奏でる無言の旋律

迷い猫は静かに歩み

時の迷路をさまようように

心の奥 忘れた温もりを求める

ひとり彷徨う魂よ 問いかける闇の中で

この街の記憶は何処へ消えたのか

曖昧な光の彼方にまだ残る答えを

静かに探し求めながら歩み続ける

煙がゆっくりと散り夜が深まる中

迷い猫の足音だけが遠くへと消えてゆく

その残響が永遠の物語を紡ぐように

  • 作詞者

    神託ROID

  • 作曲者

    神託ROID

  • プロデューサー

    神託ROID

  • ミキシングエンジニア

    神託ROID

  • ボーカル

    神託ROID

  • プログラミング

    神託ROID

黒猫が歌う夜の物語のジャケット写真

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月の欠片が夜を照らすころ、ひとり、またひとりと足を止める。
それは黒猫が歌う、誰も知らない夜の物語。

孤独な夜の隙間にひっそりと現れる黒猫。
その瞳に映る街、擦れた声で紡がれる歌は、懐かしくも幻想的な物語の扉を開く。

導入は、静かに闇へ誘う「黒猫が歌う夜の物語」。
路地裏に続く夢、「夢の続き、あの路地で」。
ささやくように始まる夜の息遣い、「午前零時のささやき」。

やがて、夢を紡ぐ少女との出会いが夜を彩り、
軽やかな足音が風とともに響く。
琥珀色の瞳に映るのは、誰の記憶か、どんな願いか。

夜のピーク、「月影と黒いしっぽ」では、
黒猫がまるで月と踊るかのように、街を自由に駆け巡る。

だが、夜は永遠ではない。
星空に沈む瞳、揺らぐ夢、溶けていく輪郭。
喪失、迷い、沈黙——黒猫の姿は次第に虚ろになり、
「煙る街と迷い猫」では、夜そのものが霞んでいく。

それでも、物語は終わらない。
「電脳茶屋と黒猫の影」では、
老いた黒猫が静かに物語を語り継ぐ。
それは誰かの記憶に残る、小さな夜のしるし。

ノスタルジックで幻想的な全12編。
これは、黒猫が歌う——夜のための物語。

アーティスト情報

  • 神託ROID

    黒猫の囁きのように、静かに、深く心に沁みる音を。 神託ROIDは、ノスタルジックで幻想的な旋律を紡ぎ出すアーティスト。 Lo-Fi、チルポップ、トランス、サイケデリックを自在に行き来しながら、 夢と記憶の狭間に浮かぶ音の物語を描き出す。 その響きは、懐かしさと非現実をたたえた幻影。 現代と過去、優しさと影の境界を漂い、聴く人の心に寄り添う。 音そのものが語り部となり、やがて“神託”となって届く。

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