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アーティスト情報

  • War.deairen

    長距離バスでの席取りは、もう完全にギャンブルだ。俺の聖域は最後尾・窓際。背もたれを気にせず180度近い角度で倒せる、まるで簡易ベッド。隣が空席ならもう勝ち確。人生のピークがここで決まる。バスは縦12列×横4列、理論上窓際は24席。25人目からは最後尾の真ん中(通路側の死角ポジション)を除いて強制相席タイム突入。俺はいつも出発1時間前には並んでるから、まず最後尾窓際は確保済み。あとは運命の隣人ガチャが回るだけ。乗車開始。ポツポツと人が乗ってくる。 最初はスーツの疲れ果てたサラリーマン。隣に来るか? 来ない。セーフ。 次は大学生っぽいグループ。最後尾に来るか? 来ない。まだセーフ。 さらに金髪のギャル二人組。ペアで座るかと思いきや、なぜかバラバラに最後尾狙い。心の中で「来るな来るな来るな……」と念仏。そして高速に乗る頃にはほぼ満席。俺の隣、まだ空いてる。 「今日は神回か……? ラッキーデー確定フラグ立ってるぞ……」ところがだ。残り5人くらいのところで、異様な気配。 ドアが開いて、巨大な影がゆっくり降りてくる。 身長190cmはありそうな、肩幅がバス幅並みのマッチョお兄さん。 Tシャツの袖がパツパツで、腕に血管が浮きまくり。 手に持ってるのは……プロテインシェイカー。 明らかに「最後尾の窓際空いてるだろ? 俺の指定席だろ?」みたいなオーラ全開。俺、心の中で絶叫。 「いやいや待て待て待て! ここは俺の聖域だ! 隣空席で星空見ながら缶ビール飲む予定だったんだよ!」お兄さん、迷いなく俺の隣にドスン。 座った瞬間、シートが悲鳴を上げる。 俺の空間が一瞬で半分以下に圧縮される。 肩が触れる。触れるどころか、俺の肩がお兄さんの上腕二頭筋に押しつぶされそう。「サーセン」 一言だけ。 声が低くてドスの効いたベース音。 俺は反射的に「どうぞどうぞ……」とか小声で返事してる自分が情けない。窓の外を見ようとしたら、蛍光灯の反射で自分の顔が映る。 そこには、隣のマッチョに完全に領土を侵略された、仏頂面の哀れな中年男がいた。 目が虚ろ。口元がへの字。 完全に負け戦の敗残兵。膝の上のバッグの中では、缶ビールが「まだ俺の出番かよ……」って感じで静かにプシュー音を我慢してる。 出番は寮に帰ってからだ。 今は我慢だ。 俺は我慢強い男だ。でも内心ではこう叫んでる。 「運試しって言ったけどさ……これ運試しじゃなくて呪いじゃね?」高速の振動で、お兄さんの肩が俺の肩にリズミカルにぶつかってくる。 まるで「俺の隣に座れて光栄だろ?」ってマウント取ってるみたい。 俺はもう抵抗を諦めて、目を閉じる。 せめて夢の中だけは隣が空席であってくれ……。そして到着のアナウンス。 お兄さん、立ち上がる。 その瞬間、解放された俺の体がふわっと浮く感覚。 自由だ……! 自由の空気だ……!でも最後に一言。 お兄さん、振り返ってニッコリ。 「隣、邪魔だったっすか? 次は気をつけますわ〜」……いや、次とかねぇよ。 俺はもう最後尾窓際ガチャを引くのをやめようかと思う。 いや、やめねぇ。 これが俺の生き様だから。今日も俺は、隣が空席になる奇跡を信じてバスに乗り込む。 そして今日も、確率的に高確率で隣に誰かが座る。人生って、結局そういうもんだよな。 ラッキーデーは、隣が空席じゃなくて「隣が座っても耐えられた日」なのかもしれない。……って、缶ビール開けながら今夜はもう寝るわ。 おやすみ、俺の聖域。 次こそは……空席で頼むぞ……!

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