Lyric

「ありがとう」呟いた

仄かな記憶の中

波音に隠して

君に届かないように

ねえ、戻れないの？

届かないの？

叶わないの？

手を伸ばす星空は…

君が降った 君が唄った　君がいた季節

風に舞う星花火　何度目だろう…

夏はまだ終わらない

鮮やかで　寂しくて　ずっと夢に生きたくて

逆さ時計 零れていく 星砂（ほしずな）たちと

描いた 君の物語

無意識　逃げ出した

潮騒香る街

夢が怖くて裏返し　空白の繰り返し

まだ、そこにいるの？

笑っているの？

唄っているの？

星空にサヨナラを…

君が降った　君が唄った 君と見た夢が

繰り返す波音と浸す爪先

夜に白を求めた

朧げで　冷たくて　眠る海に手を伸ばす

捨てきれず抱えていた君の問いかけ

ワガママ…お願い…まだ…まだ…

それは幼さ？　分かっていた

君の心に目を伏せたの

優しさだけがすれ違う

「ねえ、まだ行かないでよ…」

ほしまつり　願うのは　君の夢の続き

「大丈夫、1人じゃない　心-ココ-にいるよ」って

傾けた砂時計

サヨナラの向こう側　今も目指している

「夢は夏と似ているね」と話した声が

痛いほど響くから

鮮やかで　寂（さみ）しくて　ずっと涙ばかりでも

見上げると誓ったの 約束の空

君との明日が輝くから