二人きりだねって渇いた言葉が夜の風に紛れて
騒々しい世界さえも置き去りに、僕ら冷たいベンチで
枯れ花のよう萎れた僕の隣で笑う君はそっと
寄り添って優しく囁いた「暖かいね」
漂うように咲いた思い出に咽ぶ、ただ言葉が出てこなくて
最終電車夜に消えてしまえば、僕らまた栞を挟んで
冷めた光を落とす街灯を背に影一つ楽し気に
二人笑いあえたこの冷たい指先さえも
あの日々の中で、夢の中で、時を重ねていられると思っていた
ねえ。これで最後だね。そっと口づけを。
漂うように咲いた思い出に寄り添う二人、重なる手は震えて
最終電車夜を告げて、風に混ざる君の香りが僕を
咲いた花は枯れて次の生を彩る。落ちたひとひらの愛を
忘れてほどけないように押して胸に飾る、この思い出を
君をそっと閉じて
- Lyricist
io
- Composer
io
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rira.
io