

背中をそっと撫でる春風に似た
まだ温いシーツを冷える肩に着た
街の色は薄く暗いシアン
両手の珈琲越しに欠伸をしていた
横顔が微睡でぼやける部屋には
今日と明日が混ざりあった時間
昼下がりの静けさに一人になり
ただ季節の終わりのような
孤独が立ち込めた矢先
溜息の前に鼻先を掠めた
面影に少し笑みを零しては
次はどんなくだらない
話をしようとか
誤魔化すように咳き込んでさ
首筋を通り抜ける木枯らしが痛い
窓越しの景色を薄い頬に浴びた
顰め面に遠鳴きのカナリア
下ろしたてのコートに袖を通した
足早にすれ違う人を見て気付いた
まだ先には続きがあるみたい
忘れたい 馬鹿みたい ほろ苦い
ただ居ないとつまらない
誰かの手掛かりを辿るようにまた
息を吸い込んで朧げに捉えた
優しい記憶は消えてしまうから
さよならくらいは
言ったことにしよう
繕うのはやっぱり下手だけど
溜息の前に鼻先を掠めた
面影に少し笑みを零しては
次はどんなくだらない
話をしようとか
誤魔化すように咳き込んでさ
- 作詞者
1e1
- 作曲者
1e1

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Scent
1e1
アーティスト情報
1e1
1e1(iel / イェル)は、東京を拠点に活動する音楽家・プロデューサー久保暖によるソロプロジェクト。 Hip-HopやR&Bといったブラックミュージックの文脈と、LA Beatをはじめとするクラブミュージックや先進的な電子音楽の意匠に、クラシックや現代音楽をルーツとする高度な音響生成技法・構造論を融合させ、独自のサウンドを展開する。 2018年に1st EP『Quartier Latin』で始動。2020年リリースの1st Album『Cryptobiosis』はWebメディア『Mastered』の企画にてプロデューサーSeiho氏の年間ベストにノミネートされるなど、シーンのクリエイターやメディアから深く支持される。 2024年には2nd EP『Asymptote』を発表。すべての作品は明確なコンセプトに基づいて精緻に構築され、言語と音楽、ポップネスと実験性の狭間を穿ち、思考と聴覚を揺さぶる体験を展開する。 その活動は楽曲制作にとどまらず、グラフィックやインスタレーションといった視覚・空間芸術にもアプローチを展開し、領域を限定しない実験と表現を続けている。 東京を中心に、全国のクラブやライブハウス、フェスでのライブパフォーマンスを行う。
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