Lucks and Tracksのジャケット写真

歌詞

Clouds

MAMEFUTATSU

あの山を

あの川を

あの街を

あの海を越えて

見えるものと見えないもの

あなたとわたし

あの世とこの世

偽りのない世界を

探せ

  • 作詞

    Tanaka Toru

  • 作曲

    MAMEFUTATSU

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  • 1

    ŌTŌ

    MAMEFUTATSU

  • ⚫︎

    Clouds

    MAMEFUTATSU

  • 3

    Phantom in shanghai

    MAMEFUTATSU

  • 4

    Seven days collage

    MAMEFUTATSU

  • 5

    Temples and sons

    MAMEFUTATSU

  • 6

    Back to matrix

    MAMEFUTATSU

  • 7

    The other side of the sea

    MAMEFUTATSU

このアルバムを通して聴こえてくる音は何か。
それはサクランボが水に落ちて跳ねる音であり、音もなく流れていく雲が鳴らす音であり、サーファーが波を待つ寒い外房の海の音であり、東南アジアのノスタルジックな古い家々から漏れる生活の音であり、行ったこともない土地への勝手な印象を鳴らした音でもある。フィールドワークでレコーディングしたそれらの音の断片がまず基礎としてある。楽器や歌の旋律は、それらの基礎から即興的に想起されたもので、マイクの前に立った時点でメロディーが生まれ、歌詞が生まれ、録音された。自然や街に潜む環境音、或いは自然をモチーフとして創作した音があくまで主役であって、MAMEFUTATSUの2人はそれらに促されるままグランドピアノやギター、テープMTRを用いたサウンドエフェクトなどで追従した。そんな印象を受ける作品だ。
音楽は国境を越えるというが、彼らの音が持っているアイデンティティーという意味においては、この作品アジアの域を越えない。ここで鳴っているのは、「極東」という不都合な地域概念を押し付けられた国に生まれた者が、西洋諸国から受けた音楽的影響のジレンマに対峙するために作った音楽とも捉えられる。ノマドミュージックというほどにクロスオーバーしている訳でもなく、ヴィレッジミュージックやカントリーミュージックと呼ぶには収まりが悪い、「適当適度」な容量と奥行きと質感を本作品は持っている。
ともあれ、1曲をループ再生していると曲の始まりと終わりが分からなくなるような、途切れのない音楽は聴いていて心地が良い。音楽的背景など堅苦しいことを推察せず、その音に身をゆだねるまま聴いていたい。

アーティスト情報

  • MAMEFUTATSU

    2015年東京にて結成。TORU(Vocal,Guitar,Synthesizer,Ambience etc)とARISA(Piano,Keyboard,Chorus etc)による音楽Duo。楽器に加え、様々な環境音やサウンドエフェクトを取り入れながら制作・演奏活動を行っている。4枚の作品を自主レーベルMUGENLIFE MUSIC RECORDS(ムゲンライフミュージックレコーズ)から発表しており、2024年5月30日に最新作「Lucks and Tracks」を発売した。

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    MAMEFUTATSUの他のリリース

MUGENLIFE MUSIC RECORDS

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