

雨の匂いがした
それだけだったのに
遠い日の景色が
少しだけ浮かんだ
駅前の交差点
古い喫茶店
今はもう通らない道まで
なぜか思い出している
青い傘の向こうで
何を話していたんだろう
思い出せそうで
思い出せないまま
雨粒だけが増えていく
窓を叩く雨音に
足を止めた帰り道
あの日の景色だけが
やけに鮮やかだった
並んで歩いた歩道橋
濡れたアスファルト
途切れた会話まで
妙にはっきりしている
改札を抜ける人影
流れていく街の灯り
あの日の続きは
雨の中にある
雨の匂いがすると
胸の奥で何かが揺れる
遠い日のアルバムを
めくるように
窓の向こうの街灯が
滲んで見えた夜
あの日もこんな空だったかな
もう覚えていないけど
雨の匂いがすると
少しだけ遠い景色
過ぎていった季節も
今の僕の一部
あの日の僕がいたから
今の僕がここにいる
降り続く雨の向こうに
また歩いていける
- Lyricist
ai.abuyasu
- Composer
ai.abuyasu
- Producer
ai.abuyasu
- Programming
ai.abuyasu

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Distant Scenery
ai.abuyasu



