雨が降るから、今日はのジャケット写真

歌詞

生きた心地

白神 真志朗

人生について考えた

あれはそう、十三の九月だった

まるで最近のことみたいだが

あの頃想像した大人は

もっと遠くて大きかった

実際は単なるラベル

持久走はいつの間に歩いていた?

借り物のブランドを着こなす方法

ばかりを知ったところで

仕方ないのはわかってるが

大人は嫌いだと言っておけば

それが免罪符

しょうがないといつまでも

甘えてる様な奴が

まぁまぁ、なんて

笑いながら伺う打算で

いつも通り、

息をする様に嘘を吐く奴が

上手くやってんのはなんだ?

悪態をグラスに溶かし呷った

満たされたいとか

幸せに生きたいとか

時間が経つほど

言葉は曖昧になった

最近じゃ夜が

来るのが早くなったから

今日は少しだけ

帰り道に迷ってんだ

雨が降るから

勝敗について考えた

あれから一年くらいが経った

これは真っ当なこと

そう思って言うこと

大抵は人を離す

それでも主義は変えなかった

少数派なんていやしない

集うマイノリティが潰していく

派閥もない個人の孤独は目に見えず

それでも尚、抗うことだけは決して

諦めない

弱者を公称

言い訳の前の準備は周到

重なった小さな嘘で徒党を組んで

反論なんて

出る余地のない場所で王様気取り

あんな風に

だけは絶対なるまいと思った

羨むなんてまず無いな

焦燥を鞄に詰めて背負った

満たされたいとか

幸せに生きたいとか

時間が経つほど

現実味を奪っていく

乱れたダイヤに

押し込まれていたからさ

弛んだ靴紐を

踏まない様に俯いた

寒くなったな

生きた心地がしないのさ

生きた心地がしたいのさ

何度だって 辛いかと問うことに

さして意味はない

構わない 忘れるな

まだ先は長い

紛い物 強がっていけ

この世は逃げ口上のバーゲンセール

泥水を飲み干し 時既に及び腰

そんな日もある 言い聞かせる

何度だって

満たされたいとか

幸せに生きたいとか

時間が経つほど

言葉は曖昧になった

最近じゃ夜が来るのが

早くなったから

今日は少しだけ

帰り道に迷ってんだ

雨が降るから

  • 作詞

    白神 真志朗

  • 作曲

    白神 真志朗

雨が降るから、今日はのジャケット写真

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