我は七蜘蛛 羽織る上着は黒
濁る川に打ち上げられた苦悩
鈍くだらしなく煙らせた壺
浮かび上がるまでに重ねてく嘘
未だvirusバグらせてく打算
火を消して尚熱は上がり盛ん
邪にrest in peaceなのに未だにあいつら泣き止まない
塗りつぶしていくblackness
ヤジを飛ばす幕引のtragedyさマクベス
死に際のゲーテに光は差し込まれたか 墓に花束amen
忘れ去れらてくなら今メメント
人の世すら超えてゆくよ1000年
そう血の通う筆跡 温もり残る1滴
沸る左胸の奥に
音を誰のために鳴らしたら良い
落ちる滅ぶお前独り
そこで独り
剥がれてく
自ら崩す空しき傀儡
だけど傷つくこの終わりは続く
真昼のうつつ 日没の鬱屈
分厚く包むこの詩を綴る
降り積もる枯葉の中
眠るこの色彩はいつごろに覚める
風見鶏達とガラス細工
何一つも選べないで羽もない
曇る空がそそのかす裸眼
旗をなびかせてる歌声を遮断
立ち退きもせず重たく居座り
傷跡を永遠に今もまだ弱い
時が手を差し伸べるつもりで
百度目の日が暮れるアトリエ
血は枯れ果て底をつく
だが空は叫び声をまだ食すよ
沸る左胸の奥に
音を誰のために鳴らしたら良い
落ちる滅ぶお前独り
そこで独り
剥がれてく
- 作詞
Vito Foccacio
- 作曲
Vito Foccacio, EL moncherie
Vito Foccacio の“blackness”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
UEWO (feat. Taro Aiko)
Vito Foccacio
- 2
sex death
Vito Foccacio
- 3
Narcissus (feat. IMUHA BLACK)
Vito Foccacio
- 4
sacrifice (feat. 那倉太一)
Vito Foccacio
- 5
金木犀 (feat. Eujin KAWI)
Vito Foccacio
- 6
ura1123 (feat. Loota)
Vito Foccacio
- ⚫︎
blackness
Vito Foccacio
- 8
Labyrinth
Vito Foccacio
- 9
lost
Vito Foccacio
- 10
xink U
Vito Foccacio
- 11
聖古泉七蜘蛛乃君
Vito Foccacio
【渇望の翼】今作は時代の流れを取り込みながらも、どこまでも孤独に突き進めた作者の感覚を頼りに無用なガラパゴス的進化を遂げ咲き乱れ、ゴシックをメインテーマにヴィジュアル系、メタル、ノイズ、オペラ、ホラーコア、もちろんヒップホップとトラップをも平らげた複合的な作品となった。格調高く甘美に退廃した今作は飽和状態となった新しさに生い茂り時間を未来へと進める。
【Art Work by Kosuke Kawamura】 【レコメンド】
【那倉太一】(ENDON/vo)
「Vito Foccacioは最初期からサウス、トラップを己のスタイルに怪しく落とし込みつつ、そのいずれにもストレートに突き抜ける事には禁欲を貫いてきた。
これは、正当にラッパーであり続けながら、文学的に"ゴシック"というテーマを変奏し続け、唯一無二の成熟と腐食を見せつける鬼才の第四楽曲集である。」
【宮崎大祐】(映画監督)
「ヒップホップよ、我らが馴らされた西洋音階から我らを解き放て。
ヒップホップよ、我らが捕らわれた拍子の牢獄を徹底的に破壊せよ。
ヒップホップよ、我らにベッタリと染みついて離れないアメリカの影を焼き払え。」
【渡辺志保】(音楽ライター)
「現シーンにおいてもっともシアトリカルなラッパー、VITO FOCCACIO。最新作もまた、不穏な和音の上に乗りながら悲劇的なラップを聴かせてくれる。これほど「表現欲」が詰まった日本のラップ・アルバムがあっただろうか。彼ならではのゴシック的美学が表現された、2021年のヒップホップ・オデッセイ。」
【向達郎】(kamomekamome,yuvikiri-zukei)
「最近巷でよく聞く「何でもありがHIPHOP」。…本当に?大体が既成概念の固りにしか聞こえない。
HIPHOPに限った事では無く、ROCKのフィールドでも同様、右にならえのゴミ音楽が未だ蔓延している。もうコリゴリ。
しかし、それで良い。
そうでなければ、Vito Foccacioは稀有な存在になれない。
オリジナルである事、ユニークな存在、耳を傾かせる力。「渇望の翼」には、清々しい程に全てが詰まっている。
密教と邪教の間で彷徨っているかの様な、仄暗く朧げなイメージを残し、寒暖の差も無く鼓膜から消えて行く。それは、私が思う王道でもあった。
うーむ、なるほど。エクストリームミュージックの名門、Daymare Recordingsからのリリースも頷ける。
同じく私も言葉を依り、吐く息を針に見立て紡ぐ者として、気になる音楽家がまた1人増えた。」
アーティスト情報
Vito Foccacio
東京と埼玉を中心に活動するヒップホップグループSQUASH SQUADのメンバー。文学や詩や映画などあらゆる創作物を好む。楽曲はトラップ、フォーク、ミクスチャー、ホラコア、オペラ、メタル色のあるものまで同一人物とは思えないほど多面的な表情と独創性をみせる。2012年に1stアルバム「草案」、2013年に2nd「絶望の館」、2016年に3rdでフリーアルバム「Rehabilitation」、2021年「渇望の翼」をリリース。
Vito Foccacioの他のリリース
Daymare Recordings