Lyric

「私なんか」って口癖になっちゃってさ

本気で褒められても「いやいや」って逃げるしかなくてさ

人と比べて自分が下って確認してないと

なんか落ち着かないくらい歪んでんのよ

場を壊さないためにわざと自虐ネタぶっ込んで

その場しのぎで笑って誤魔化してきただけ

でも帰り道とか夜とかになるとその冗談が

ブーメランみたいに突き刺さって泣いてんだよ

褒められると「いやいや無理無理」って

即答しちゃうの　もう癖なんだよね

「自信持ちなよ」って言われても

そんなもん簡単に持てるなら苦労してねえよ

比べたくないって言いながら

気づいたら他人のSNSばっか覗いて落ち込んでるし

守るつもりで自虐してんのに

結局自分の首締めてるだけってわかってんのにやめられない

どうせ

勝てないから先に自分で自分をネタにして

「ほら笑えよ」って空気作ってんだ

どうせ

嫌われるなら最初から「私なんて」って言って

期待値ゼロにして逃げてんだ

どうせ

負け犬だから自分をボコボコにして

誰にも触らせないようにガードしてんだ

でも本当は

誰かに「やめろ」って強制的に止めてもらいたくて

必死に叫んでたんだ

あの子の存在だけで息苦しくて

同じ場所にいるのが地獄みたいだった

「比べるな」って言われても

頭の中で勝手にランキング作って

自分を最下位に叩き込んでた

「すごいね」って褒め言葉が本当は羨ましくて

でも「素直」なんてできないからふてくされてんの

気づいたら心はカラカラで残ってんのは

作り笑いだけで本当の自分なんか行方不明

結局救えるのは自分しかいないって

頭じゃわかってるけど体が動かねえんだよ

何十年も染みついた癖なんて

今さら一瞬で治せるわけねえじゃん

「私なんか」って吐くたびに

また自分嫌いが積み重なって消えたくなるんだよ

でも本当はさ

ただ一回でいいからさ

「そのままでいいよ」って言葉を本気で信じてみたいだけ

どうせ

比べ癖が治らなくても

本当は比べなくてもいいってわかってんだよな

どうせ

自虐でしか場を回せなくても

本当は黙ってても誰も離れないのかもしれない

どうせ

謙遜しなきゃ呼吸できないって思ってたけど

本当はただ素直に笑いたかった

だから今だけは言うわ

私はまだ私を捨てたくないし

もうちょっとだけ生きてみたい

変われる気はしないけど

変わりたい気持ちはまだ消えてない

それだけで十分ってことに今はしておこう