湖畔の写生のジャケット写真

歌詞

湖畔の写生

小林 十

稜線の間の空に景色当てはめてみる

霧雨の濡れ椛のような心で見る

考えてみれば湖畔の色は何色だろう

胸ポケットの中の色に近い気がする

星の見えぬ暗い道を照らすともしび

それは痛み それは依存

それは悲しい

しかし厚く大きく優しい姿である

筆の先を雲がのぞく

凍てつく大気が散らす水滴

足に絡むは羊歯の群生

十分な体躯と脂で迎える獣のノートを

染めた白い昼下がり

集落を行く焚火の臭気を身にまとい

錆びた鉄塔と橋梁を横に通り過ぎてゆく

白玉に似た温かい指を思い出している

夕方の古い倒木のような心地でいる

考えてみれば湖畔の色は何色だろう

  • 作詞

    小林 十

  • 作曲

    小林 十

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    湖畔の写生

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小林 十

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