

君が振り向く少し前で
いつも夢は途切れてしまう
言えなかった言葉だけが
朝の光に浮かんでいる
目覚めたあとの静けさに
まだ君の気配が混じっている
何年という月日よりも
一度の夢が近すぎる
知らない街を歩くたび
君なら何を見つけるだろう
そんな癖だけ残したまま
僕は今日にも紛れていく
ほどけたはずの糸なのに
どこかで今も繋がっている
引き寄せるためではなく
離れて歩いていくために
名前を呼べない場所では
眼差しだけが約束だった
明日の話もできないぶん
今日を疑わず抱きしめていた
小さなことで傷つけ合い
その倍くだらなく笑った
君が夢を語る横顔に
何度も新しく恋をした
君と辿れなかった未来が
僕の中でまだ息をしている
失くしたものと呼ぶには
あまりに多くを残していった
会いたい夜はあるけれど
会わないことで守れるものがある
あの日の君と あの日の僕を
記憶の中で結んだまま
風が鳴る
朝が来る
君のいない今日が始まる
君が信じてくれた僕に
あの頃の僕はなれなかった
差し出されたその期待を
優しさと呼んで甘えていた
光を追いかける君の背を
眩しいだけだと見送った
その光に並べるほどには
僕は僕を信じられなかった
ほどけなかった結び目を
今さら解こうとは思わない
痛みを消してしまうなら
愛したことまで薄れるから
もしも違う僕だったなら
君の明日に立てただろうか
もしも違う道だったなら
同じ朝まで行けただろうか
答えのない問いの先で
ようやくひとつ分かったこと
君と生きられなかった明日が
僕を今日まで生かしてくれた
君と辿れなかった未来を
もう悲しみだけでは呼ばない
君がくれた眼差しの中で
今の僕は形を得たから
夢で会うたび恋をする
昨日よりも深く 静かに
目覚めても君を追わないことが
僕にできる最後の愛だ
いつか君が知らない場所で
君が信じた僕になれたなら
叶わなかった二人の明日を
間違いだったとは思わない
結んで
離れて
それでも消えずに
君は君の朝へ
僕は僕の朝へ
君が振り向く少し前で
今夜も夢は途切れるだろう
それでも朝へ歩いていく
胸の結び目はそのままで
- 作詞者
サイゾパス
- 作曲者
サイゾパス
- プロデューサー
サイゾパス
- ミキシングエンジニア
サイゾパス
- グラフィックデザイン
サイゾパス
- ボーカル
サイゾパス

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サイゾパス
アーティスト情報
サイゾパス
cyzopath(サイゾパス)は、人間の不完全な感情を観察し、音楽にするプロジェクト。 承認欲求、依存、執着、自己犠牲、孤独、逃避、再生――。誰にも見せたくない弱さや、人間関係の中に潜む矛盾、正しさだけでは割り切れない心の動きを、歌詞とサウンドで描いている。 テーマ、歌詞、構成、世界観を独自に設計し、AIを制作ツールとして活用。ロック、エレクトロ、ポップ、バラードなど、作品ごとに異なる音楽性を通して、言葉にしにくい感情の輪郭を浮かび上がらせる。 誰かを簡単に肯定するためではなく、自分の中にある感情を、もう一度見つめるための音楽を届けている。 ネタ曲としての軽さを持ちながら、ただ笑わせるだけではなく、「わかっているのにやめられない」人間の弱さ、愛しさ、熱狂を描くことを大切にしている。
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