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苦いはずのコーヒーに、何杯ぶんもの砂糖を溶かしていく──
N8(neito§)の新曲「Sugar」は、"好きな人と長くいたい"という願いを、コーヒーと砂糖という日常の比喩に託したほろ苦いラブソングだ。
本当は苦手な味も、君と一秒でも長くいられるように甘く溶かして飲み込んでいく。
"Over Sugar"という言葉が示すのは、相手に合わせて自分を甘くしていく不器用な優しさそのものである。
大胆で少し苦い"君"と、つまらない話をしてしまう"僕"。
噛み合わないはずのふたりの「ほろ苦さ」が、甘さと苦さのコントラストの中でやがて溶け合っていく。
2番では、誤魔化すための砂糖が、ベストな甘さとマストな苦さを受け入れる関係へと変わっていく。
強がりや背伸びの先で、相手のすべてを愛おしく思えるようになる心の機微が、優しく綴られていく。
聴き終えたあとに舌の上へ残るのは、甘さでも苦さでもない、その両方が混ざり合った"ふたりだけの味"だ。