抱えきれぬ孤独を背負って
寄る辺もなく彷徨う
淋しさに蹲る私の背を撫でるような
灯と出会った
他愛のないことが一つずつ宝物になって
えも言えない心のざわめきに惑っていたかった
草原の陽だまりを境内の木漏れ日を
二人並んで歩いていた
秘密の友達がいた
互いに違った命をしていた
それでも君といることを選んで
手放さぬように
抱えて悶えて笑っていたいよずっと
送り火が尽きるまで
夏を待つんだ
夏を待つんだ
今も君が棲む
あの夏を待っている
夢を見るんだ
人混みを掻き分けて探し求めてた灯
決して触れられぬ温もり
無限を生く君の背丈程
大きくなって気づく
目線が近づくたびに
嬉しいような虚しいような
顔を隠したまま
櫓、灯篭、風車と
祭囃子潜り抜けて
杜の静けさを分かち合っていた
二人を分つものは何?
知りながらも気付かぬふり
今を大切に生きられたなら…
風ガ立ッテ揺ラギ
泡ノヨウニ爆ゼル
頼リナイ命ヲ
君ハ愛シテクレタ
忘レテ欲シインダ
忘レテ欲シインダ
タダ一度ダケハ
ソノ手ヲ触レテミタカッタ
互いに誓った
忘れないでいようと
ねじれた世界を生きたとしても
手放さぬように
抱えて悶えて覚えていたいよずっと
その身が尽きるまで
夏が来るんだ
夏が来るんだ
やがて君だけがいない夏がやって来る
胸に棲むんだ
火傷さえ愛おしく焦がれ続けたい灯
歩き出すんだ
記憶の中に宿る私を照らす温もり
夢幻を生く君の証
夏を待つんだ
また夏を待つんだ
- Lyricist
ZEPONICA
- Composer
ZEPONICA
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Mugen no Tomoshibi
ZEPONICA
Artist Profile
ZEPONICA
作詞・作曲・編曲、時に自身でMVを手がけるなどし、独自の世界観を構築するクリエイター、ゼポナイカ。 疾走感のある、バンドテイストの爽やかな「きらめき」「かける言葉が見つからないのだよ」などの曲の数々は時に青春に寄り添い、時に青春を思い起こさせる。 一転、「百と九十九」「負傷兵」では生きる上での寂しさを浮き彫りにする。 様々な一面を見せてくれるアーティストであるが、どんな曲であろうとも、彼の作品にはポップの精神が根底に宿っている。
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