

身の丈に合わぬ袖に染み入る悲しさの連続
昨日までの自分を思いすぎていく今の今
抱えたその手が
むなしさで震えた
忘れたくても忘れられない過去を思い出と呼ぶなら
案外何も覚えちゃいないあたしは薄情なのか
幼い頃にできた
爪痕が震えた
うなる劣等 いつになっても
消えぬ羨望 ああまた追いかけてる
走り疲れて 花びらは散っていた
さようならと告げてもなお いなくならない残像
目を瞑ると浮かんでくる あの日々に縛られて
ほどけないままの
結び目が疼いた
がなれ いっそ いつになっても
言えぬ感情 ああまた追いかけてる
焦り続けて また春を置いてった
比べるたびに 遠ざかる空の青ささえ
いつかはきっと この手で触れたいと願ってる
明けない夜の向こうで 息をしていたい
うなる劣等 いつになっても
消えぬ羨望 ああまた追いかけてる
走り疲れて 花びらは散っていった
昨日と手を繋いで 明日を置いてった
- 作詞者
澄
- 作曲者
澄
- プロデューサー
澄
- マスタリングエンジニア
澄
- ソングライター
澄
- アダプター
澄
- パーカッション
澄

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scab
澄
追いつけないこと、忘れられないこと。それを抱えたまま生きる「ふつう」のための一曲。
身の丈に合わぬ袖、見上げる空の青さ、追いかけても届かない誰か――その羨望と劣等を消すのではなく、かさぶたのように触れながら歩く。「うなる劣等/消えぬ羨望/走り疲れて 花びらは散っていた」――焦り続けて、また春を置いてったあとに残る感情を、澄(Sumi)が静かな旋律で抱えなおす。
「明けない夜の向こうで 息をしていたい」「昨日と手を繋いで 明日を置いてった」。前に進むより、過去を抱えたまま今日を息する人のための歌。痛みをなかったことにせず、ただそこに在らせる強さがここにあります。
アーティスト情報
澄
澄(すみ・Sumi)は、2026年4月から音楽活動を始めた日本のシンガーソングライター。自作の詞と曲で、一貫して「うつろうもの」を描き続けている。 作家性の核は、「平易な日常語で、精密な言葉選びと構造的驚きにより感情的深度を実現する」こと。特別な語を使わず、誰もが知る言葉で書きながら、その配置と構造によって深い余韻を残す。「うら」「きのうとかあした」「ふわり」「ひらひら」等、擬態語や古語を現代語に溶かし込む独自の言語指紋を持つ。 2026年4月にファーストシングル「風」、同月に「petrichor」「microbit」をリリース。5月から6月にかけて「butterfly」「ブーケ」「maria age」の4連打、続いて「ペトリコール」「想」「comet」「夏」の第2章を週次リリースで展開予定。各曲が単体で完結しながら、4曲で一つの物語弧を描く連作構造を採用している。 音楽的にはジャンルに固執せず、電子音楽からアコースティック弾き語り、世界音楽的な試みまでを自由に横断する。だが根底には一貫して、うつろいと静けさを巡る美学がある。J-POPの多弁さに対するアンチテーゼとして、「余白」を主要素として設計している。 リリース直後から海外リスナーにも届き始めており、TikTok等SNS経由で日本語話者以外の聴き手にも自然拡散が生まれている。 「表裏なく、うつろう」——澄の楽曲は、多くを語らないことで、多くを届けようとしている。
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