バックルームより愛を込めてのジャケット写真

例えば思い浮かべてみて欲しい

広くて何もない部屋に目が覚めたらいるとする

そこは空間を反響する音がそーっと流れてるだけの部屋

家具は何もなくて

ただドアが一つだけ奥にある

君はそのドアを目指して進もうとする

ところが、なにか良くない気配を感じ取ってしまう

さて、君はそのまま前に進むかい?

そりゃ進むしかないんだけどさ

この世を作ってるものは結局そういうものだと思うんだよ

実態なんて元々何もないのに、よからぬ気配に頼って生きてしまうだろう

ドアに向かってしまえばいい

君が前に進めるか進めないかの前にドアが消えてしまうのかどうかを考えなきゃだめだよ

ほら

気付いたら水が溢れてくる

水源は分からないけどゆっくりと足元から浸かっていく

君はいまドアに向かおうとする

でもその頃にはドアはちょっと沈んでしまっていて、思うように開かない

君は1人で暗い部屋で溺れ死ぬかもしれない

不安なんかよりも大きな絶望が襲ってくるだろう

だけどそれは君が何もしなかったからだろ?

君がいる階層が1階だとしたら、その世界は何億も何兆も階を連ねて君のことを待っている

抜け出す方法なんかない

ここから死んでも死んだ先で同じようなものが待ってるだけ

だから今は焦らないで、ゆっくり目を瞑るんだ

やるべきことだけを考えて、ゆっくり目を開けるんだ

食事や洗濯、掃除のことは考えなくていい

君がドアを開けるためにやるべきことだけを思い浮かべて

ゆっくり目を開けてみるんだ

きっとそこにドアはあるから

  • 作詞

    中前キイチロウ

  • 作曲

    中前キイチロウ

バックルームより愛を込めてのジャケット写真

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