流れ星に祈っていた君
僕も燃えて灰になったら
手を合わせてくれるのかな
善人が死んで
ペテン師が嗤って
愚劇のような世界じゃ
もう自分すら上手く騙せなくて
君と僕をつなぐ
極彩色のケーブル
たぐりよせて
立った椅子を
蹴り飛ばした午前0時
もうひとりきりこのまま
夜空に溶けようか
悲しみの行先も
サイコロ任せに決めちゃって
「どこに走ればいい」
目的なんかとうに無くて
無色透明の夜
明かりのないトンネルを進もう
「情け」だなんて毒を仰いで
のたうち回った僕はもう
自分で見てもおかしいのさ
見慣れない階段を
倒れ込むように登る
意外に悪くはない気分
影に飲まれていくイメージ
もういっそふたりでさ
夜空に溶けようか
見下ろした街の灯
溶鉱炉のように反射して
黒塗りの走馬灯と
からまった蜘蛛の糸
無色透明な僕
誰か背中を押してくれないか
もう何もかもこのまま
夜空に溶けこんで
無くなったところで
世界は何一つ変わらない
“明日”目が覚めて
また“今日”になる違和感に
立ちすくむ僕は
純然たる無色透明
- 作詞
okitsu
- 作曲
okitsu
okitsu の“無色透明の夜”を
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