歌詞

泣いてたんだね

僕の見えないところで

笑ってたんだね

二人の思い出のために

それなのに それなのに

僕は僕のことばっかで

「辛いんだよ わかってよ」

それでも君は ちゃんと

ほつれては 絡まった

糸を最初からずっと

結び直そうとしてくれてたんだね

「固結びだと地味すぎるかな？」

「蝶々結びは少し派手かな」

君は二人の結び方を探してくれた

好きも嫌いも言わぬまま

勝手にしおれていく僕から今

もう一つの糸がほどけていく

さよならって 浮いた声が

耳に届けど まだ受け取れない

君はなんて言おうとしたの

それすらも僕はわからないまま

終わったんだね

全て元通りかな

無くなったんだね

二人繋げたものは

始まりも 終わるのも

同じ二人のはずで

それなのに それなのに

まるで別の人みたいな

知らない人みたいな

さよならって 言わせたのも

実は僕の方なのも気づいてた

君はなんで笑っていたの

それすらも僕は皆目

見当がつかない

「君が望むような人になると

誓ってた頃の僕」とどうか

会わせてくれるなら

一度でもいいから

その時は膝をつき乞うのだろう

お願いだと 大事してくれと

でも きっと 僕は「僕」に

笑われちゃうんだろうなあ

当たり前だよって

相手にしないんだろうなあ

嫌いになったわけじゃなくて

だけど愛してる自信もなくて

胸が痛いよ 大好きな君を前に

初めのとは違う痛みだな

さよならって 届く頃には

君はもうどこかの誰かさんだろう

ありがとうって 言えるのは

もうちょっと先かな

それまでは涙と

仲良くやることにしよう

このさよならは

この小夜ならば