

「ところでここは砂漠だから、ラクダと歩いているのかしら?」
と独り言みたいにあなたはまた目を伏せたままさ。
暮れ出せばまた夜が来る。だから探したふりをした。
砂丘の稜線の裏側に「生活」があることを僕はわかってた。
迎え火のおがらの匂いかすかにまた、漂うからさ、
裏返しな世界で惚けだした不確か夕方。
太陽で黒くなり立つふたごのおばけからもくもくとあがる煙が
止まる。
誰もいない砂漠の真ん中でさ、
穴を掘り二人だけで体育座りの日々を。
たらればで作った砂のお城を奪い去ったら、
サラサラ流れて僕にかかるそんな日々の中で。
あゝこの先まだ続くようだな。
懐中電灯の灯りつけた。
帳。帳。
あたりはほら薄暮れだし、
ささくれ立つ寂しさ染み出す。
指先からこぼれるのは意味ばかりさ。
サバクニナルノサ。
流れるプールみたいに回る正しさの中。
変わらない。
帰らないよ。
とまらないよ。
誰もいない砂漠の真ん中でさ、
穴を掘り二人だけで体育座りの日々を。
たらればで作った砂のお城を奪い去って僕たちは何を見てた?
何が見えた?
あゝこの先まだ続くようだな。
懐中電灯の灯り消した。
- 作詞者
BOND LOST ACT
- 作曲者
BOND LOST ACT

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砂漠の生活
BOND LOST ACT
昨年、幼少期を過ごした広島を訪れた際に制作した、広島三部作の第一弾。ヒップホップを基調とし、幻想的なシンセサイザーが内省的な世界観を美しく彩る一曲。
アーティスト情報
BOND LOST ACT
メンバー 龍磨 (vocal, synthesizer, manipulator) 楠蓮 (drums, perc, chorus) 多摩美術大学の同窓生である龍磨と楠蓮で、在学中に前身のバンドを結成。東京出身。 BOND LOST ACT は一貫して街を歩く少年少女が、彼らが体験し得ない、身に覚えのない郷愁、 ノスタルジアに襲われ胸が詰まる瞬間を描いている。 街に突如として現れる「凪いだ」時間。 ハードシンセサイザーで彩られるミニマルなサウンドに短編小説的なリリックを乗せる彼らのライブは、 聴き手をいつの間にか『裏返った世界』へ誘う。 文学性を帯びたリリックと解像度の高い彼らのサウンドで、気づけば、聴く者は物語の登場人物になる。短編小説的音楽を鳴らす、東京発ユニットのBOND LOST ACT アートスクール出身を生かし、楽曲、MV、その他全てアートワークを彼等のチームで制作。 2022年9月よりライブを開始し、東京都内近郊で精力的に活動中。 2024年1月31日ソニーミュージックより monogatary.com が企画する配信コンピレーションアルバム「READ 01」 にて2曲リリース。
BOND LOST ACTの他のリリース
cold summer films, inc.



