

「愛してるよ、と言って、
それがまた張りぼてだと知ってー。」
と、よくある三文小説で蓋したような日々は、
篠突く雨となり、性懲りもなく傘を撃ち付けて
僕は君の声が聞き取れない。
噛めば甘い蜜が溢れ出して
触れてしまえば深い傷を残して
正解も不正解もない問いだからさあ、
非情なビル風に崩れないよう、
目を覆っていよう。
暗い地下で人知れず、身を潜め発芽した感情は、
他の誰かじゃない僕らが誰より知ってる。
だけど不思議なことに言葉にはできないので
喘ぎながら迷いながら、水をやる。
伸び始めた茎は、みるみるとこの部屋を埋めて
僕たちの逃げ道をあらかた塞いでしまった。
思い出せない過去も、あるかも分からぬ未来も、
全部、全部、全部、潰れて消えた。
雨は気が付いたら止んでいた。
諌めるように、2人の足跡を消してた。
心の襞にへばり付いていた
落下傘奴のそのノスタルジアに
あー、もう、溺れたいなあ。
悲しむこともなく、別々の始発に乗り込み、
必然だよ、なんて隣にいる誰かに言う。
夜が来るたび、弦月が照らし出す綻びを
どうしようもなく、否応もなく、
愛していたんです。
見上げた空の下、の下のはるか下の天井を
見つめてうわ言のように僕らは話す。
「ねぇ、いつの日にか2人で
この道を歩けたら、良いな。」
なんて、嘘をついた。
というのがさ、実は嘘みたいな
2人で一つの夢を見てた、
というフィクションのお話。
- 作詞者
るるこしんぷ
- 作曲者
るるこしんぷ
- プロデューサー
るるこしんぷ
- ギター
るるこしんぷ
- ベースギター
るるこしんぷ
- ドラム
るるこしんぷ
- キーボード
るるこしんぷ
- シンセサイザー
るるこしんぷ
- ボーカル
るるこしんぷ

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ーこれはフィクションです。
るるこしんぷ
哀愁感を全面に押し出したポップスとなっています。
温めてきたメロディです。
一節一節が誰かの胸に刺さるように時間をかけて作りました。
メランコリーな世界観を表現できたかと思います。
【あれもフィクション、これもフィクション。目の前の景色も、恋人も、もしかしたら自分が持つ感情さえもフィクションなのかもしれません。】
アーティスト情報
るるこしんぷ
【るるこしんぷ】=〈ゲストボーカル〉+〈きひろ(コンポーザー)〉 という形態でゆうるりとマイペースに音楽を発信しています。 ①form_曲ごとにボーカルを変える変則型音楽ユニット。基本的には〈きひろ〉が作った音楽にゲストに招いた女性ボーカル様の歌を乗せています。 ②genre_pops/medium rock/jazz/EDM/歌謡曲 ③feature_哀愁のあるメロディ/やや諦念感が強い歌詞 ④arrange_気まぐれ ⑤DAW_Logic pro/Sonar Professional ⑥other_1曲/3ヶ月のペースでリリース 人様の心の琴線に触れるような音楽をお届けできたらと思っています。
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