同じ空の同じベンチで
一人浮かべる同じ日の記憶
冬の風が頬を冷やした
君の横顔
もう一回僕らが
ここで出会うとしても
あの頃とはどこか違って
同じ様にはいかなくて
そんなこと分かっていても
四季はまた巡って
頬を冷やすから
今日も君はいないな
同じ空、同じベンチでも
ここにいる僕さえもう別の誰かで
不意に言いかける「もしも」の声を
飲み込んだらもう行かなくちゃ
ありふれた思い出も
美化してしまうなら
さよなら
いつかの僕らが嘘になる前に
さぁ行こう
逆回りする時計の針が
ひとつひとつまた進み始める
厚く覆ってた雲の切れ間から
陽が覗いてた
そうきっと僕だけ
一人囚われて
君は振り向きもしないで
まっすぐに大人になって
ちゃんと綺麗にしまって
ただ今を歩いてるんだ
知らない人になって
透明になる僕を
無理矢理に色付けるように
あの頃の僕らに手を伸ばすなら
それは形だけの存在証明
終わりにしてもう行かなくちゃ
弱い僕の心が逃げ場を求めても
君のせいにしてた言い訳は
今このベンチに
置いて行こう
ねぇ一体僕らは
どうやって笑っていたの?
あれから分からなくなって
自分が分からなくなって
君は明日に向かって
僕は昨日に戻ってた
面影を追いかけ
今日も君はいないな
同じ空、同じベンチでも
ここにいる僕さえもう別の誰かで
不意に言いかける「もしも」の声を
飲み込んだらもう行かなくちゃ
ありふれた思い出も
美化してしまうなら
さよなら
いつかの僕らが嘘になる前に
また12月が来ても
もうここには戻らないように
いつか他の誰かと笑えるように
ずっと散らかってた僕らの幻影を
まとめてさぁもう行かなくちゃ
いくら時が経っても
何かが残ってるから
ありがとう
いつかの僕らをポケットの奥に
しまって行こう
もう一回僕らが
ここで出会うとしても
- 作詞
フジノユウト
- 作曲
フジノユウト
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幻影
フジノユウト
フジノユウト 1st Single
アーティスト情報
フジノユウト
横須賀のシンガーソングライター
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