

雨上がりの路地裏で 並んだ小さな影ふたつ
風が運ぶ花の名前 お前だけが色をくれた
「あの雲の向こうには どんな匂いがするんだろう」
笑うお前の横顔が 俺の世界の全部だった
嗅ぎ分けられない想いがある
言葉にできない色がある
それでもお前の隣で息を吸えば
この世界は美しかった
いつからか同じ風が 違う景色を連れてきた
お前が見る虹の香りに 俺の鼻はもう届かない
鏡みたいだったふたりが 少しずつずれていく夜に
握りしめた爪の痕を お前には見せなかった
追いかけるほど遠ざかる背中
愛してるから憎くもなる
才能なんていらないから
ただもう一度 同じ匂いで笑いたかった
鼻先から世界が消える 朝がひとつ またひとつ
梅の花も 潮風も 丸まる背中の匂いも
だから嘘をつくよ ソラ
「お前といると腐っちまう」
震える声を噛み殺して 背中だけ見せて歩き出す
本当はわかってる
お前が香りの記憶を閉ざそうとしていること
俺に残された鼻と時間
全部お前にやるって決めたんだ
北の岬の朝露を 指先に掬って嗅いだ
南の谷の夜の土を まだ感じる かすかに
一滴ずつ集めた香りは お前が探してた答えだろう
この小瓶が満ちるころ 俺の世界は静かになる
閉ざされゆく世界で 最後に覚えたのは
あの路地裏の 雨と埃と
お前の体温が混じった
名前のない あたたかい風
「世界の終わりの香り」と 猫たちが称えた夜に
壇上から見えた景色に お前だけがいなかった
届いた小瓶を開けたとき 膝から崩れ落ちたよ
これは──お前だ
お前そのものの匂いだ
どんな花よりやさしくて
どんな風より温かくて
追い求めた最果ての香りは
ずっと隣で笑っていた
お前の嫉妬も 無力も
嘘も 旅路も 震えた朝も
全部この一滴に溶けている
愛だけで調合された 幻の香り
なあ、トワ
お前の名前の意味 やっとわかったよ
永遠(トワ)って 続くことじゃない
終わっても残ることだ
──この小瓶を開けるたびに
お前は俺の鼻の奥で笑う
色も 形も 見えるんだ
もう二度と消えない
路地裏の風は今日も吹いている
お前の匂いを 少しだけ連れて
- 作詞者
ジュルノ
- 作曲者
ジュルノ
- プロデューサー
ジュルノ
- その他の楽器
ジュルノ

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幻香 〜ソラとトワの路地裏〜
ジュルノ
アーティスト情報
ジュルノ
ジュルノ(Jurno)は、AIを活用して楽曲制作を行う次世代アーティスト。 ロック・バラード・ポップス・アニメソングを中心に、心を癒すメロディと歌詞を届けることを大切に活動しています。 作詞・作曲からボーカル表現まで、AIと共に生み出す独自の音楽は、どこか懐かしく、そして新しい。 日本全国、そして世界中のリスナーに寄り添い、特に台湾での発信にも力を入れています。
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