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宇多田ヒカルや倉木麻衣、加えて安室奈美恵やMISIAなど、“R&B / ダンス路線”で一世を風靡したアーティストの活躍が華々しかった2000年代。その大ヒット曲の陰に隠れて、きっと世に出ていないであろう日本各地の名作の原石が存在していたことも確かだ。今聞いても聞くに衰えない、なんか懐かしく、なんか新しい!誰も聞いたことない珠玉の名作を集めたコレクション。当時は、コライト文化が海外ほど一般的ではなかったが、逆にいえばアーティスト個々の色が強く出ていて、没個性的にならないサウンドを生んでいた。このコレクションは、そうした「もうひとつのヒストリー」を可視化・可聴化する取り組みだ。言い換えれば、既存の音楽評論で語られてきた“表街道”を補完する裏ルートとしての価値がある。若い世代や海外のリスナーにとっては、「J-POPとR&Bが交差した独自のサウンド」が逆に新鮮に映る可能性が大いにある。特に、世界的なシティポップ再評価の流れを考えると、2000年代の“J-Urban”サウンドも注目を集め始めている。こうして聴こえてくるサウンドの数々は、決して古びてはいない。むしろ2000年代初頭の技術や感性で組み立てられた音楽が、現代の目で見るとオルタナティブにも感じられ、その柔軟性やフレキシビリティこそが“名曲の条件”といえよう。というコンセプトのもとに作られたアルバム。
幼少期からカルト宗教の中で暮らし、世間とは隔絶した環境で育ったトラックメーカー。16歳の時、家族と恋人を捨てて逃亡を図り、偶然入った映画館で観た『ポーラX』に衝撃を受ける。「この世はなんちゃってだらけなのではないか」という独自の世界観を築き上げ、音楽活動を開始。日本の90年代〜00年代のポップスやR&B、ヒップホップなどのエッセンスを現代風に再構築し、一躍シーンの注目を浴びている。