Lyric

銀色の水槽に

金魚のメロディ

僕は詩がない

旋律A

群れる小赤の中に

二匹の出目金

彼は所謂繋ぎ 旋律B

奇傑な出目金は

歪で絶美に揺らぐ

普遍的な僕は

只々 嫉む

あの夏のメロディ

忘れないで

僕を掬ってくれた

あの夜を

色とりどりのメロディ

名前を付けて

「金魚」と纏めないで

銀色の水槽に

金魚のメロディ

僕は詩がない

旋律A

群れる小赤の中に

三匹の琉金

彼女は所謂サビ 旋律C

奇麗な琉金は

ゆらり優雅に揺らぐ

普遍的な僕は

只々嫉む

淡い恋のメロディ

どうせ僕なんて

誰にも聴こえない音色

それでも

ぷかぷか浮かんだ時

僕を見つけて

泣いてくれるのなら

「愛も夢も自由も僕は

なにも要らないよ」

それほど

あの夏のメロディ思い出して

僕を掬ってくれた

あの夜を

色とりどりのメロディ

名前をつけて「金魚」以外で

淡い恋のメロディ

どうせ僕なんて

誰にも聴こえない音色 それでも

水槽のメロディ

僕を口ずさんで

プカプカと浮かぶ前に