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無所属。ジャパニーズホラー×ブラッケンドという醜悪な異種交配は、前作を踏襲しつつも”歪(ゆが)んだ美意識”を明確に自覚している本作。
メタル・ハードコア系に限らず、ガラパゴス化の一途を辿る我が国のバンド、及びカルチャー視点から見ても、kokeshiの思想は”混ぜるな危険”だ。
匿名のインターネット掲示板に蔓延るオカルト、都市伝説と謳われた没入感はまさしく日本のソレ、即ち”冷たい情緒”である。
北欧譲りのブラストビート / トレモロピッキング を”和”の音階となぞらえ、US産90’s以降のモダンヘヴィネスから、あえてストリート色を一切排除したかのような退廃的虚無感。そこに、侘び寂びと静寂が垣間見える、煙たくハイブリッドな厨二病世界。
また、彼らの音楽が”掛け合わせの妙”と呼ばれる所以は、メンバーのルーツにオルタナティヴロックを嗅ぎ分けることもできる。
魑魅魍魎が跋扈するアンダーグラウンドで磨いたフィジカルと嫌悪。その、”様式へのアンチテーゼ”はポスト○○〜系に見られる派生型亜種ではなく、人間に擬態化した新種のクリーチャーとして今、我々に牙を剥こうとしている。
kokeshiは十代から音楽活動を共にする亜光と和真によって結成。 長年地下で轟音を鳴らし続けてきた二人は、亡無と出会い彼女の「狂気」と「美醜感覚」に触れることになる。 同じく地下で腕を磨いてきた純一を招き入れたkokeshiは、未知なる音楽領域を紡ぎ合わせる。
Tokyo Jupiter Records