

痛みは時計を持たない
いつだって不意に襲いかかる
癒えるはずの傷跡が
夜の隙間でまた疼き出す
「わかるよ」なんて簡単に
口にすれば壊してしまう
寄り添うことは 優しさじゃなく
時に乱暴な刃にもなる
誰もが水のように
触れるたび 形を変える
色を変えて 滲んでいく
痛みを溶かすのは きっと流れること
止まらず ただ 進むこと
近づくほどに削られて
すり減っても まだ求めて
だけど「歩み寄る」その意味を
間違えたくはないんだ
傷つけることでしか
手を伸ばせないのなら
守るべきは 相手じゃなく
自分の心のほうかもしれない
誰もが水のように
触れるたび 形を変える
傷の色に染まりながら
消えない痛みも きっと流れるから
そのまま ただ 揺れていたい
タイミングを計るな
流れるままに
姿を変えて それでも生きる
星が掬えなくても
ただそこにあるだけでいい
あたしの人生は あたしのもの
そう呟いたよるに
そっと風が吹いた
誰もが水のように
触れるたび 形を変える
それでも自分を失わず
痛みとともに そっと流れていこう
傷つけることでしか
手を伸ばせないのなら
守るべきは 相手じゃなく
自分の心のほうかもしれない
誰もが水のように
触れるたび 形を変える
傷の色に染まりながら
消えない痛みも きっと流れるから
そのまま ただ 揺れていたい
- 作詞者
Yomiuta
- 作曲者
Yomiuta
- プロデューサー
Yomiuta
- ボーカル
Yomiuta

Yomiuta の“流れる心、揺れる影”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
流れる心、揺れる影
Yomiuta
『流れる心、揺れる影』 — Inspired by 『星を掬う』町田そのこ著
「痛みは時計を持たない」
ふとした瞬間に蘇る傷、寄り添うことの難しさ、そして流れることでしか癒せない心。
『流れる心、揺れる影』 は、町田そのこ氏の小説 『星を掬う』 からインスピレーションを受けて生まれた楽曲です。
人と人の関係は水のように流れ、形を変えながらも続いていく。
触れるたびに揺れ、滲み、溶けていく心。
それでも進み続けることで、痛みすらもいつかは流れていく。
そんな儚くも力強いメッセージが込められています。
バラードの旋律に乗せた、感情のこもった歌詞が心に深く響く。
静かに心を揺らしながらも、どこか希望の光を感じさせる楽曲をお楽しみください。
誰もが水のように、触れるたび形を変えながら生きていく。
そんな言葉の波に、あなたの心をそっと預けてみませんか?