歌詞

この腕を　すり抜けた　命

血にまみれ　あなたをただ見ていた

渇望を刻み込み　ひとり

あの唄を　まだ歌っている

光放ち　咎は砕け散る

逃げ惑う影　声も焼き

この翼を誇らしく広げ

振り返れば匣の中

黒く滴る両手

気付く　青空の下

すべてが壊れた　偽りの世界で

信じた正義を　引き剥がせずにいる

抱えた　(ゆらり　揺れて　咲いて

咲いた　命)

ぬくもりは　(しろく　わらい)

拭い切れぬ罪に濡れた手を

あたたかいと　笑っていた

知らずにいた小さな幸福を

風が攫う　報いかのように

与えた　耳飾り揺れ

誓う　抜け殻の前

すべて奪われた　灰色の世界で

がらんどうな心　ひとつ燃え立った

必ず　(ゆらり　揺れて　咲いて

咲いた　意志は)

救うと　(くろく　染まり)

心も失せ　器たちを

積み上げても　まだ

壊れてゆく　融け合いゆく

二度と戻れなくとも

ああ　また

あの甘い声でねだってみせて

このつたないお唄を　ただの私の

手を

世界をこの手で焼き尽くすとしても

すべて終わらせる

囚われたあの子を

奪い返すため　この翼広げる

私の　(ゆらり　揺れて　光り

光っている)

救世主　(ふたり　だけの…)

恨まれ　憎まれ

それでも　あなただけは…