

夢に見た
赤い屋根
貨物船
海鳥たち
窓辺のサボテン
朝の光に艶めく紫陽花を見つめている
妻の背中を 僕は見つめている
みんな気づいてないんだよ
君は弱いんじゃない
優しいんだよ
そのまま変わらないで良い
温かいカフェオレを 二つ並べて
生きていこう
荷を背負い
傷をなめ
汗をかき
北へ向かう季節を
窓辺から見よう
しゃがみこむ君の
華奢な足首にある傷
静かな躊躇いの中で
僕は見つめている
きっと痛かったろう
ちゃんと癒えるまでに
時がかかるんだろう
せめてこの手で触れたい
美しい瘡蓋に愛を感じている
もしそれが幻でも信じてみる価値がある
彼女が静かに 僕の手を握る
雨の音
月の影
雪の機微
木々の揺らぎ
窓から見ている
それで良い
生きていこう
泣きわめき 恥をさらし
強く抱き合って
最後の日も帰ろう
僕らの家
幸せの家
- 作詞者
中山将
- 作曲者
中山将

中山将 の“ハーモニー”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
「子どもが笑っていられる世界」
中山将
- 2
クリスマスと宇宙図鑑
中山将
- 3
シルヴィアカフェ
中山将
- ⚫︎
ハーモニー
中山将
- 5
「コンビニ店主のブルース」
中山将
- 6
夕陽
中山将
- 7
「世捨て人の灯台」
中山将
- 8
桜は希望
中山将
- 9
天文台
中山将
- 10
冬
中山将
- 11
「事務員と海」
中山将
- 12
クジラはどこにいる
中山将
岐阜県岐阜市で、妻と子供2人と生活しながらソングライティングを続けるるシンガーソングライター中山将(なかやましょう)の
新作アルバム「独り語る」
全編、声とギターのみで構成されている。
ほとんどの楽曲はスタジオでの弾き語り一発録音となっている。
ギター弦のこすれ。息づかい。部屋に流れるアンビエント。
丁寧なマイキングで全てを音楽として記録している。
昨今
音楽のトラック数や情報は膨大だが、このアルバムの楽曲は基本3トラック。
ギター、声、スタジオの空気のみだ。
最小のトラックで音楽を作る意義を考えた。
いま、世界に存在している音や空気そして静寂。
ここにも沢山の情報が含まれている。
心の力を抜いて聴いてほしい。いろんな音が聴こえて来るはずだ。
「事務員と海」「コンビニ店主のブルース」「子供が笑っていられる世界」「世捨て人の灯台」はポエトリーリーディングスタイルの楽曲。
代表曲の「夕陽」「ハーモニー」「シルヴィアカフェ」「桜は希望」なども独り語る スタイルで収録されている。
本アルバムが初の公表となる
「クリスマスと宇宙図鑑」は息子が宇宙に熱中していること。泣きじゃくった夜に一緒に散歩に出かけた風景。などを切り取った歌。
「クジラはどこにいる」は 人間の奥に在る、大事なもの。護らねばならないもの。を クジラという象徴 に比喩した歌。
レコーディングエンジニアはジャズドラマーでありコンポーザーでもあるTritone Studioの森島裕貴氏とタッグを組んで創った。
静寂の中に、確かなエモーショナルを感じる渾身のアルバムです。
アーティスト情報
中山将
1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。
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