独り語るのジャケット写真

歌詞

夕陽

中山将

18時 私は今

初夏の懐かしい街にいる

二番線のプラットフォーム

カメラをそっと手にする

都会にも少し慣れたわ

仕事もなんとかやってるよ

だけどそこで撮るフィルムは

この街とは少し違う

駅の階段登りきって

ほんの少しだけ汗を掻いた

日暮らしがそっと鳴いて

陸橋の上で見た

故郷

あの日と同じ夕陽が

そこにはまだ揺れていた

変わらないでくれたんだね

それがとても嬉しくて

凛と背筋を伸ばし

シャッターを押した

晚御飯

母の涙

遠い日の叶わぬ恋

坂道を登る足音

小学生の絶望

あの痛みも切なさも

大丈夫 ちゃんと思い出になる

夕凪に佇めば

はたと蘇るよ

美しく

あの日と同じ夕陽が

そこにはまだ揺れていた

変わらないものがあるだけで

この心は救われる

あの日見た夕陽に 私は生かされた

あの日と同じ夕陽は

今でもまだ美しいよ

「いつでも味方でいるよ。」

あなたの声が聴こえた

涙が止まらなくて カメラを下ろした

あの日見た夕陽と

私は生きていく

  • 作詞者

    中山将

  • 作曲者

    中山将

独り語るのジャケット写真

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岐阜県岐阜市で、妻と子供2人と生活しながらソングライティングを続けるるシンガーソングライター中山将(なかやましょう)の
新作アルバム「独り語る」

全編、声とギターのみで構成されている。
ほとんどの楽曲はスタジオでの弾き語り一発録音となっている。
ギター弦のこすれ。息づかい。部屋に流れるアンビエント。
丁寧なマイキングで全てを音楽として記録している。

昨今
音楽のトラック数や情報は膨大だが、このアルバムの楽曲は基本3トラック。
ギター、声、スタジオの空気のみだ。
最小のトラックで音楽を作る意義を考えた。
いま、世界に存在している音や空気そして静寂。
ここにも沢山の情報が含まれている。
心の力を抜いて聴いてほしい。いろんな音が聴こえて来るはずだ。

「事務員と海」「コンビニ店主のブルース」「子供が笑っていられる世界」「世捨て人の灯台」はポエトリーリーディングスタイルの楽曲。
代表曲の「夕陽」「ハーモニー」「シルヴィアカフェ」「桜は希望」なども独り語る スタイルで収録されている。

本アルバムが初の公表となる
「クリスマスと宇宙図鑑」は息子が宇宙に熱中していること。泣きじゃくった夜に一緒に散歩に出かけた風景。などを切り取った歌。
「クジラはどこにいる」は 人間の奥に在る、大事なもの。護らねばならないもの。を クジラという象徴 に比喩した歌。

レコーディングエンジニアはジャズドラマーでありコンポーザーでもあるTritone Studioの森島裕貴氏とタッグを組んで創った。

静寂の中に、確かなエモーショナルを感じる渾身のアルバムです。

アーティスト情報

  • 中山将

    1988年岐阜県岐阜市生まれ、ピアノの講師をしていた母と、フォークソング好きの父を親に持ち、音楽と共に育つ。高校からアコースティックギターでの弾き語りと作詞作曲を本格的に始める。 大学では日本文学を学び「詩」へ精通していく。 現在は妻、息子二人と暮らしながら。じっくりと演奏活動を実施している。 1stアルバム「鈍行列車の窓から僕らはハレー彗星を見た」 、2nd「生きる風景」(広沢タダシプロデュース)、3rd「TINYRECORD」と3枚のアルバムをリリース。 柔らかな歌声、メロディメイカーとしての妙技、シニカルなアコースティックギターの音色、繊細なポエトリーリーディング。「詩」へのこだわりを持った音楽表現。 唯一無二のジャパニーズシンガーソングライター。

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