歌詞

城を出た　あの朝の風

まだ剣が重かった

[旅立ち]

「勇者」と呼ばれ　背を向けた

帰る場所は　もう見えない

地図にない道　踏みしめて

答えのない　旅が始まる

荒野の夜に　震えながら

剣を握る理由を探す

強さなんて　なかったけど

逃げないことだけ　決めていた

進め　名もなき旅人

一人の足音でも

その一歩が　世界を

変えると　信じて

[試練]

倒れても　立ち上がるたび

傷よりも　心が強くなる

町で交わす　短い言葉

託される　小さな願い

光を集め　闇を知り

希望が　刃になる頃

気づけばもう　戻れない

ここまで来た　その事実

恐れは消えず　胸にある

それでも　歩みは止まらない

進め　孤独の中でも

正しさは　揺らがない

この旅が　終わる場所を

自分で　選ぶため

[竜王の間]

歪んだ空　玉座の影

笑い声が　闇を裂く

竜王「よく来たな　勇者よ　力を示したこと　認めよう　だが　争う必要はない　この世界の半分を　お前にくれてやろう

闇と共に　治めるなら　苦しみも　戦いも　すべて　終わるのだ」

[決断]

差し出された　偽りの光

一瞬　心が揺れたけど

救われない　誰かの顔が

胸の奥で　叫んでる

支配の先に　平和はない

奪うことで　守れはしない

この剣は　そのために

ここまで　来たんじゃない

[対峙]

違う　それは選ばない

世界は　半分じゃ足りない

誰かの涙の上に

立つ王には　ならない

勇者「闇の王よ　聞いてくれ　この命が　尽きても　希望を　差し出すことだけは　絶対に　しない」

剣を構え　息を吸う

答えは　もう決まっている

伝説とは　勝利じゃない

拒んだ　その意志

物語は　今

闇へと――

斬り込む