月覆いの踊り場のジャケット写真

歌詞

階の向こう

Story Sound-notes

踏めば鳴く段板 数を数えたら戻れない

踊り場の薄闇が 額の汗を舐める

手摺りの棘が 名前をひとつ奪って

見知らぬ口調で 私の返事をする

聞こえる? 私の靴音が

あなたの肺へ 雨のように落ちる

階の向こうで 誰かが笑う

光のない鍵穴が 舌を出す

手招きはしないで 私は登る

一段ごとに 骨が軽くなる

裏返った影が 壁紙だけを歩く

沈黙の白粉(おしろい)が 喉仏に積もる

数え間違いなら いまのうちに直して

踵で合図して 下へはもう行けない

息を止めて 段と段の隙に耳を置く

“いま来て”と階が 私の声で言う

階の向こうで 誰かが待つ

合図はいらない 手首でわかる

最後の段だけ 雪みたいに冷たい

踏み切ればもう 呼吸が戻らない

数えたから行く 数え終えたから行く

  • 作詞者

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  • 作曲者

    Story Sound-notes

  • プロデューサー

    Story Sound-notes

  • その他の楽器

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