

立てたら 歩きたくなった
歩けたら 走りたくなった
空っぽの手で 生まれて
泣けば世界が こっちを向いた
掴めば次へ 届けば先へ
できた昨日が 今日の最低
褒められるたび 背が伸びた
愛されるたび 確かめたくなった
もっと知りたい もっと触れたい
そのたび どこかで腹が鳴った
小さな声が 脈に重なる
手を伸ばすたび 声が太くなる
「あと少し」が「まだ足りない」へ
僕の声によく似た声
餌をやったのは 僕だった
走り方をくれたのは お前だった
僕が育てた
僕を育てた
胸の奥の 名もない怪物
ひとつ届けば ふたつが光る
僕の口で お前が言う
もっと
もっと
寒さが 火を呼んだ
遠さが 車輪を呼んだ
闇が 灯りを呼んだ
孤独が 歌を呼んだ
空に翼 病に薬
海の向こうに 次の街
昨日の無理を 今日の普通へ
飢えた両手が 未来を作った
同じ火で パンを焼いた
同じ火で 街も焼いた
同じ鉄で 橋を架けた
同じ鉄で 扉を閉ざした
同じ声で 愛を歌った
同じ声で 号令を出した
餌をやったのは 僕らだった
ここまで連れてきたのは お前だった
僕らが育てた
僕らを育てた
胸の奥の 名もない怪物
ひとつ届けば ふたつが光る
僕らの口で お前が言う
もっと
もっと
もっと金を もっと時間を
もっと自由を もっと安心を
もっと普通に もっと特別に
見てほしい でも見抜かれたくない
愛されたい 縛られたくない
勝ちたい 比べられたくない
安心したい 退屈したくない
静かにいたい 忘れられたくない
数字の先に 別の数字
いただきに立てば 次のいただき
叶えた夢を 足場に変えて
届いた景色を 入口に変えて
満腹のたび 口が増える
ひとつ満たせば ふたつが歌う
僕は笑って 餌をやる
こいつが僕を 運ぶと知ってる
敵と呼ぶには
世話になりすぎた
味方と呼ぶには
傷が増えすぎた
お前がいなけりゃ ここにいない
お前がいなけりゃ この歌もない
僕が育てた はずだった
僕を育てた お前だった
いま手を伸ばしたのは
僕か
お前か
餌をやったのは 僕だった
次を欲しがったのも 僕だった
僕が育てた
僕を育てた
鏡の奥で 先を指す怪物
ひとつ届けば ふたつが光る
もう誰の願いか 分からない
僕の口で
僕に言う
もっと
もっと
手に入れた
ほら
また腹が鳴る
僕のか
お前のか
もっと
- 作詞者
サイゾパス
- 作曲者
サイゾパス
- プロデューサー
サイゾパス
- グラフィックデザイン
サイゾパス
- ボーカル
サイゾパス

サイゾパス の“僕を育てた怪物”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
優しい支配
サイゾパス
- 2
私の許可はいらない
サイゾパス
- 3
途中は要りません
サイゾパス
- 4
STILL
サイゾパス
- ⚫︎
僕を育てた怪物
サイゾパス
- 6
満場一致
サイゾパス
- 7
WHICH ONE IS MINE?
サイゾパス
- 8
明日なら
サイゾパス
- 9
無害
サイゾパス
- 10
凪
サイゾパス
アーティスト情報
サイゾパス
cyzopath(サイゾパス)は、人間の不完全な感情を観察し、音楽にするプロジェクト。 承認欲求、依存、執着、自己犠牲、孤独、逃避、再生――。誰にも見せたくない弱さや、人間関係の中に潜む矛盾、正しさだけでは割り切れない心の動きを、歌詞とサウンドで描いている。 テーマ、歌詞、構成、世界観を独自に設計し、AIを制作ツールとして活用。ロック、エレクトロ、ポップ、バラードなど、作品ごとに異なる音楽性を通して、言葉にしにくい感情の輪郭を浮かび上がらせる。 誰かを簡単に肯定するためではなく、自分の中にある感情を、もう一度見つめるための音楽を届けている。 ネタ曲としての軽さを持ちながら、ただ笑わせるだけではなく、「わかっているのにやめられない」人間の弱さ、愛しさ、熱狂を描くことを大切にしている。
サイゾパスの他のリリース



