Lyric

雪の降る寒い夜の部屋で　冷えた指先を君の頬に当てて揶揄うの

ほんの小さな事が幸せで　ほんの小さな事で傷付き

愛し合った　あの頃

『辛い時は二人で半分に』　どんな時も手を離さず

寄り添い合った　あの頃

もう君に逢えない　声も届かない

だから今はそっと目を閉じ出会った頃の夢を

あの日に戻れるなら　あの時に戻れるなら

君の名を呼び続けていた

肌寒い季節がまた訪れ　一人帰る誰も居ない部屋で

ただ…ただ…傍に居てほしくて

雨の中で傘も差さずに喧嘩したね

素直になれず　呼び止める君の手を振り払い

“嘘”の背中向け合った　あの頃

夜空に流れる星を見る瞬間が

二人で夢を描いた頃の未来を映す

あの日に戻れるなら　あの時に戻れるなら

君の好きな花を飾って

色とりどりの夢を語り合い　二人帰る温もりある部屋で

ただ…ただ…意味もなく笑い合って

未来（あす）に繋がる暗い道が嫌で　時を止めたまま過去（きのう）を視る

自分の手で締めてしまった心の鎖を　今なら解くことが出来るから

もう君は居ない　声も聴けない

だから　せめて今は　二人が歩み続ける夢を見させてよ

目が覚めたら残酷な現実が視界を覆い

また冬を一人で迎える

あの頃の夢に置いてきた花を　今も探し続けているから

まだ…まだ…醒めないで…

心から愛していたよ　心からありがとうを

夢の中で眠る君へ