

死にゆく光の静寂の中で 僕は身を寄せる
塗りつぶされた 緑の中に溶けていく
人影は ぼやけ、漂い、去っていく
呼ぶべき声も 留まるべき顔もない
奴らの瞳の奥で 蜃気楼(ミラージュ)が伸び
僕はガラス越しに手を伸ばす 静寂が溜息をつく
壁紙のように 静止したまま ひび割れて、けれど愛おしく
恐怖のベール越しに 柔らかく微笑んでいる
奴らは 影が何を意味するか 問いかけもしない
僕は息を止め 見られぬまま 溶けていく(ディゾルブ)
時計の針が 空気に溶け出していく
僕は 空虚な凝視の中に 繋ぎ止められている
僕が口ずさむ歌は 決して歌われることはなく
舌の上で 咲いては 萎(しぼ)んでいく
僕の名前は 埃(ほこり)の中に消えた囁(ささや)き
奴らは黄金で語り 僕は錆び(ラスト)を吸い込む
壁紙のように 静止したまま 破れて、薄くなって
世界が始まる場所にある ひとつの囁き
奴らには 僕が溺れている雨音さえ 聞こえない
それは 内側へと降り注ぎ 僕を引きずり落とす
警報(アラーム)もなく 救いの慈悲(グレイス)もない
ただ 時間だけが 僕の顔を削り取っていく
世界は 僕が横たわる場所へは 曲がってくれない
部屋の隅に 押し込められ 置き去りにされて……
(さらに静かに、消え入るような声で)
こうして僕は 消えていく ゆっくりと後退しながら
熱(ヒート)にしがみつく ひとつの影
壁紙のように 静止したまま 丸まって、小さくなって
誰にも 見られないことを 待ち望みながら……
- 作詞者
Kine Lune
- 作曲者
Kine Lune
- プロデューサー
Kine Lune
- ボーカル
Kine Lune

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アーティスト情報
Kine Lune
作詞、作曲を手掛けるアーティストプロデューサー ポップ&キャッチーなメロディー。言葉遊びで表現し、一聴しただけで思わず口ずさんでしまう歌で世代に圧倒的な支持を得ている。
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