

空っぽに水を汲んで乾いてを繰り返した。
カラスが鳴いたら伸びる影が薄れてた。
抑えつけられて もう潰れそうだったから。
あの日僕らは逃げ出した。夜中。
♪
船が出たら、波が立てば、運ばれるまま今までが向こう側だ。
離れて行こう。今日、また切符を買った。
「もう押し出されない。選んだ道が僕らの道だ」と、
たどり着いた島で原っぱから星の鳴き声。
また陽が昇ったら海へ遊びに行こう。
靴も真っ黒で擦り切れてしまった。
「後悔のない生き方ってこういうことだったんだ」って、
そんな都合がいい物が見つかるわけないと
知っていたよ、わかってたけれど僕ら探し続けてた。
♪
漁船の音が響く朝 猫にウミネコが応える。
希望も、昨日も、平穏も、
ポケットに仕舞ってここを離れる。
夏のくもり空から温かい雨が降った。
小さな傘は靴を濡らし、吸って、重くなった。
君に花火を買った。カバンを傘代わりにする
子供たちに夏の終わりを感じた。
街の外れで雨の中、傘の中で
二人しゃがんで花火に赤い火を灯けあった。
どうしようもなくびしょ濡れだったなぁ、僕ら。
探し尽くしてた。
♪
逃避行の最終日、日記をつけ始めた。
君が出てこない明日からの思い出。
バイバイ、さよなら、昨日までの未来へ。
来年も同じ夏が来るのでしょうか。
傘も壊れてしまった。
♪
ぎゅうぎゅう詰めになった古い郵便受けの
中身を取り出して鍵を開けて鉄のドアを開いた。
ドアを開いた。
- 作詞者
松木夏秋
- 作曲者
松木夏秋
- ミキシングエンジニア
松木夏秋
- ギター
松木夏秋
- ベースギター
おゆ
- ボーカル
松木夏秋
- サンプリング元のアーティスト
松木夏秋

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飛行
松木夏秋
- 2
Cry Someyears
松木夏秋
アーティスト情報
松木夏秋
作詞作曲や小説の制作を行う。 2024年より松木夏秋として活動。 サウンドトラックなどのインスト音楽をきっかけに音楽を始め、国内外の90~10年代ロック音楽の影響も強く受けている。
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