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本作は、1980年代の華やかなシティ・ポップの$DNA$を、人類亡き後の静寂へと移植したエクスペリメンタル・ノスタルジーです。温かみのあるフェンダー・ローズの和音と、微かに響くボサノヴァのゴースト・リズムが、バブル時代の残り香を漂わせます。しかし、その底にはインダストリアルな環境音やバス・クラリネットのドローンが、世界の終わりを告げる通奏低音として流れています。最大の特徴は、美しいメロディと崩壊した世界観のコントラストです。カセットテープのヒスノイズやビニールのパチパチという音(Vinyl crackle)が、楽曲に「古びた記憶」としての実存感を与えます。メランコリックな女性ヴォーカロイドの歌声は、もはや誰もいない街路や錆びついた高速道路に向けられた、慈愛に満ちた子守唄。美しさと朽ちゆくものが共存する、まさに音による「侘び寂び」の探求です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。