歌詞

木漏れ日が、揺れるその時

一秒だけ通り過ぎた

胸の鼓動、動くたびに

灰になる 予感がしたよ

体が動かなくなる

その日まで 太陽を浴びながら

息をしてる 喉を震わせ 生きている

色があふれる 世界を見てる

僕の眼が すごい速さで

移り変わっていくのを見てたんだ

僕の中に、骨があること

いつかはそうなってしまうことを

君のその、指先に触れて

太陽が輝きを増していった

オレンジが、黒く乾いて

君は悲しい顔をして瞼を閉じる

いたずらな白い手が

熟れた実を、潰した

僕はきっと、この先ちょっとづつ

感覚が鈍って

空の青も 海の匂いも

ブランコの高さも

君の顔も オレンジの実も

頬をなでる風も

木漏れ日の 眩しさも

太陽の怖さも

僕がいつか 死んじゃうことだって

忘れてしまう

体が動かなくなるその日まで

太陽を浴びながら

息をしてる 喉を震わせ 生きている

色があふれる 世界を見てる

ほら、今も 指が少しづつ

動かなくなって

細かく、震えているんだ

胸の鼓動 動くたびに 息をしてる

流れてゆく 時の速さを

感じているんだ

世界が、揺れるその時