Lyric

取っ散らかった文明と

そこに蔓延った寄生虫は

希望に満ちた僕たちの

瞳を殺すには十分だ

壊れた世界で僕たちは

傷の塞ぎ方も知らぬまま

渇いた身体を癒すように

哀しみを喉に流し込むしかなかった

でもさ

最終回はきっと

痛くないよ大丈夫

絶望達は優しく僕らのこと

包み込んでくれるだろう

死の灰の布団を

被って夢を見よう

苦しみたちはそっと僕らのこと

送り出してくれるはずさ

突如いつもの日常に

入り込んだ寄生虫は

幼気無力な僕達の

世界に暗い影を落とした

我が子を目の前で飄々と

殺された母親のように

大事なものが侵されるのを

為す術なく見ている他なかった

だから

死前喘鳴の世界に

白装束を着せよう

季節外れの雪は僕らのこと

暖かく包むだろう

黒い満月に染まった

日々の最期を看取ろう

死神たちもこんな僕らを見て

ただ立ち尽くしている

最終回はきっと

痛くないよ大丈夫

絶望達は優しく僕らのこと

包み込んでくれるだろう

一生涯の苦痛も

三分間で溶かしきろう

エンドロールの最後尾

僕らの名は刻み込まれている

(良い子の皆さん

終わりの時刻になりました

事故に遭わないよう

安全に気を付けて

どうか安らかに

お家へ帰りましょう)