白いキャンパスに向かって
にじむ汗を拭って
どれくらいの時間が
経ったんだろうか
絵の具は干からびちゃって
一筆ですら描けないままで
頭ん中描いた絵は
夏浅葱 甘い記憶
息を呑むほどに綺麗だったんだ
完璧なその景色を
ここに書き写すだけなんだ
やりたいことはやまほどあって
描きたいものは空ほど広くて
川のように流される日々に
褪せない色を塗りたいんだ
笑われた日々の残像
蜃気楼のよに目が霞む
見えない壁に阻まれ
震える手を下ろしたんだ
夏が来て空は浅葱色
甘いラムネの香りがする
白いままの僕の人生を
見つめて ただ時は過ぎてくだけ
懐かしい君のアイコンが
久々に出かけようよ
って急につぶやいて苦しくなる胸
ビー玉を透かして空をみる
夏浅葱 胸をかすめてく
頭ん中描いた絵は
いつしか仕舞い込んだまま
何一つも描けてないままでさ
どうせ僕はそんな人間さ
そうだろ そういうもんだろ
君は変わらずジーパン履いて
思い出そっくりに笑っていて
心の奥が染まっていくの
溢れる青が体をかける
君の言葉が全部光って
風にさらわれて空に馴染む
雲を掴むフリをして君は
「あなたの絵が好きだ」って
言ったんだ
夏が来て空は浅葱色
君と見た色を焼きつけて
眩しいそのラムネの瞳に
夏の始まりを見たんだ
ちらつく後悔を盾にして
全部全部何かのせいにして
可能性の中に潜りつづけて
いつのまにか溺れていた
それでもあの日君と見ていた
浅葱色を描きたくて
向き合う僕がいたんだ
筆を取って数秒
蜃気楼を切って君の手が
震えてる手に重なる
「大丈夫 空を描こうよ」
夏が来て空は浅葱色
甘いラムネの香りがする
眩しいその瞳で
浅葱に染まる僕の心
夏が来て空は浅葱色
君と見た色で描き出す
白に筆が触れるたび
駈ける青に身を任せたままで
今始まった僕の夏が
- Lyricist
Kazuya Imura
- Composer
Kazuya Imura
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Natsuasagi
Kazuya Imura
Let's start drawing. Emotions.
Artist Profile
Kazuya Imura
等身大で。寄り添って。ほんの小さな僕からあなたへ。
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