Lyric
faster -Muon meets unseen-
Academimic, taguti-tall
あの日 その電荷に面影を観た
暗く孤独なマターを見た
見えないはずのあなたを観れそうで
えんぴつをとった
その日私を捧げると決めた
動機はひたすらの好奇心で
相棒は君がいいな
ただあなたに会いたいだけ
ただあなたを知りたいだけ
その願いを100万分の2秒の君に託すよ
もっと速くもっと速く背中を押すから
人類と私のありったけを全部乗せ
もっと速くもっと速く君は飛べるから
あなたに届く光の速さには
もっと足りない
あの日そのスケールに終わりを見た
私はそこまで行けないな
見えないはずのあなたを見たくて
ただあなたに会いたいだけ
ただあなたを知りたいだけ
ただ命が足りないだけ
誰かに託すよ
もっと速くもっと速く背中を押すから
9が際限なくいくらでも並ぶまで
もっと速くもっと速く君は飛べるから
あなたに届く光の速さには
まだ
ちょっと足りない
- Lyricist
taguti-tall
- Composer
taguti-tall
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faster -Muon meets unseen-
Academimic, taguti-tall
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faster -Muon meets unseen-
Academimic, taguti-tall
本楽曲は高エネルギー加速器実験をモチーフに、未知なる物質の探求に挑む科学者の情熱を描いた。未知の物質の一つが、様々な宇宙観測からその存在が示唆されている物質「ダークマター」である。「ダークマター」は私たちの身の回りの物質の5倍以上の量が宇宙に存在すると考えられているが、その正体は誰も知らない。加速器を用いた実験がダークマターの正体を掴む重要な手がかりになる可能性がある。現在、ミューオン同士を高エネルギー状態で衝突させる実験手法が、世界中で活発に議論されている。ミューオン同士の衝突により短時間ではあるが膨大なエネルギーが解放され、その一部がダークマターの生成に寄与すると考えられている。もしこの仮説が正しければ、この瞬間に生まれたダークマターは、通常の物質とほとんど相互作用しないため、検出器をすり抜けて消えてしまう。だがエネルギーと運動量の保存則から、この「消えた」エネルギーの量を測定することでダークマターの存在を間接的に示すことができるのだ。
この方法は、直接見ることのできないダークマターの性質を探る上で非常に重要である。ミューオンの衝突エネルギーを変えることで、生成されるダークマターの質量や、他の粒子との相互作用の強さについての情報を得ることができるかもしれない。ミューオンを使った実験は、目に見えないダークマターの世界に光を当てる、いわば「見えない物を見る望遠鏡」のような役割を果たしている。しかしミューオンを加速することは簡単ではない。100万分の2秒という寿命のなかでミューオンを光速に限りなく近づけるために、研究者たちは日夜研究・開発を行なっている。個人の研究人生の間で到達できるかわからない領域に、ミューオンを相棒として「もっと速く もっと早く」と焦がれる飽くなき探究心を描いた。いつかその想いがまだ見ぬ物質発見につながると信じて。
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Academimic
Science meets Pop Culture. Academimic is a project to make academic research entertaining.
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