Lyric

立ち止まることは決して許されず

誇りと想いと共にここまできた

背を向けたのは 骸の荒野

熱い風に身を揺らした

それは誓い合った確かな絆

いまでは錆びれた鎖の様で

決意はいつしか義務へと変わり

嘆きが世界を往く

神秘なきこの世界

願うことは許されず

祈りは過去へと消えて

今日もまた

空の光が地を焦がす

翳した切先染める

紅い血を嘆かぬわけじゃない

それでも護り抜くため

悲しみ 踏み越えてゆく

願いが繋ぐ明日へと踏み出した

追憶の果ては 遠く擦れて

大地に伏した 身体起こした

痛みは疾うに 感じはしない

また血だけが流れて

未来なきこの世界

悔やむことは許されず

記憶も過去へと消えて

今日もまた

怒りだけが突き動かす

横たわりし想い人

開いた目 光は宿らず

空を裂く声 虚しく

これが与えられた未来か？

それならばもう明日は望まない

誓いは怒りに 蝕まれて

誇りも遂に地に落ちた

白けた世界 君がいた

幻 それでもよかった

抱き締めること できる筈もない

そのとき君は微笑んだ

手を伸ばすその姿に

貫かれた心が

流した幾重の想いが

この最期に思い出した

この世界を愛した人

そして君を愛していた

目の前に君がいて

君が笑えばそれだけでよかったんだ