

君が笑った 夕方の店で
僕はメニューを
見たふりをした
決められないのは
今日のご飯か
それとも僕の心だろうか
ニラと玉子を天秤にかけて
どちらが大事か考えていた
君はそれを見て少し笑って
「変な人だね」と
首をかしげた
君はいつでも
まっすぐだった
僕はいつでも理由を探した
好きというには
軽すぎる気がして
黙るたびに 遠くなった
強さって何だろう
優しさって何だろう
君の目を見て言えない僕は
どちらにもなれずに
揺れていた
ねえ君は
知っていたのかな
僕が量っていたものは
ニラでも玉子でもなくて
君の隣にいる僕の重さだ
ニラと玉子を天秤にかけた
笑ってくれると思っていた
君は困ったように
目を細めて
「どちらもいるよ」と
つぶやいた
僕は何を比べていたの
君は何を守っていたの
答えを探すふりをしながら
本当は君に選ばれたかった
湯気の向こうで君が言った
違うからこそ
ひとつになる
そんな簡単な言葉の前で
僕は何度も難しくした
ニラは少しだけ
強すぎるけど
それがないと
物足りなくて
玉子はすべてを包むけれど
それだけじゃきっと
届かなくて
ねえ僕は 間違えたのかな
大事なものを 並べたこと
君と僕を 比べたこと
愛に名前を
つけすぎたこと
ニラと玉子を天秤にかけた
君と僕との恋みたいだった
強がる君と迷ってる僕が
同じ皿の上で揺れていた
君はどうしてまっすぐなの
僕はどうして 怖がるの
答えを出せば
終わる気がして
答えの前で
立ち止まっていた
もしも僕らが
同じだったら
こんなに迷わず
済んだのかな
もしも僕らが違わなければ
こんなに惹かれず
済んだのかな
君の強さに傷ついた日も
僕の弱さで困らせた日も
天秤の上で泣いていたのは
どちらかじゃなく
ふたりだった
ニラと玉子を天秤にかけた
馬鹿みたいだと笑えるかな
君は小さく うなずいて
「もう食べようよ」と
箸を持った
その何気ない
ひと言だけで
僕の迷いは
ほどけていった
選ぶことでは守れなかった
愛はきっと
混ざっていくもの
ニラと玉子を天秤にかけた
君と僕との恋みたいだった
香りに迷って
優しさに揺れて
どちらかなんて
選べなかった
君がいるから強くなれた
僕がいるから優しくなれた
足りないものを
責めるよりも
足りないままで
抱きしめたかった
天秤なんてもういらない
答えなんて
ひとつじゃない
ニラと玉子が重なるように
君と僕も 愛になった
- 作詞者
ニラ玉親父
- 作曲者
ニラ玉親父
- プロデューサー
ニラ玉親父
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ニラ玉親父

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