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アコースティック・スライドギターが描く、乾いた旅路の物語。
『Dust Walk』は、足元で砂がこすれるような質感と、夕暮れの地平線を切り取ったような空気をまとった、全15曲のインストゥルメンタル・ブルース集だ。
土の匂いが混じるボトルネックの響き、古い木箱のように鳴るフィンガーピッキング、そして夜の小さな焚火の火花――音はどれも静かに、しかし確かに“そこにある景色”を刻みつけていく。
高速道路の端に灯るランタンのゆらぎから、乾いた川底、砂岩のデルタ、朝焼けの赤土まで。
このアルバムは、一人の旅人が靴底に残した“ほこりの記憶”をそのまま音にしたような、ロードムービーのサウンドトラックでもある。
リスナーはいつの間にか、誰もいない砂利道を歩きながら、スライドギターが語る小さな物語を追いかけているはずだ。