

今 昔 前 後
先 元 常 間
内 外 君 私
もったいぶった月の満ち欠け
マーマレードで繋いた生活
口に含んだひと匙分からしみ出たホントと嘘のにおい
泡を糧とし寒さを馴染んだ日々を心から愛し
透明な壁の在処 秘密を銘打った
冷え切った風が撫ぜた背中
まだ肩を上下にしている
祭囃子を遠くに聞いた
大事な勉強残ってるのに
ワインは知らない誰かの血だって
ホント ウソ ウソ ホント?
ちょっとは救えた気になった
意味ない誰かへの腹いせ
「置いてけぼりにしないで」って
言えたらよかったのかもしれないけど
始発列車が揺らした窓辺で
規定の長さを越えた前髪をかきあげた
世界の青さ 朝の不気味さ
そう、僕らはもう知らない
僕らをもう知らない
「ただ、息を殺してはいけないのだ」
「ただ、夢を見てはいけないのだ」
イミテーションで飾った柔い耳元に
流し込む心地よい物語
色褪せたスクリーン 歪んだメロウ
踏切振り切り逃げ出す背と
腐った安堵に缶切りねじ込め
溢れて溺れて流されそうな
しおれた羽 炭鉱のカナリア
アセトン浸した勝者の奢り
通行手形に滑らすサイン
ここには戻れないの、もう。
「ここから出ては生きてはいけない」
真実と空想は紙一重だ
戦うことよりも守ることを
勝つことよりも負けないことを
奇妙なルールは変わることなく
平穏でいるには金貨が必要
ダ・カーポ従う勇気もなかった暮らしが絡みつく
淡々と重ねた日々を焚火に投げ入れた
立ち上った煤が染みるなら
目を瞑ったまま歩けばいい
勇気と称える人もあろうが
あまり調子に乗ってはいけない
いつしか過ぎ去るものでしょう
いつしか過ぎ去るもの、でしょう?
「置いてけぼりにしないで」って
言えたらよかったのかもしれない
でも、壊れてしまうのが怖かった
守ると約束したのだから
願うことならそのままでいて
空を霞ませた後悔も
誰も僕らをもう知らない
僕らはもう知らない
「ただ、息を殺してはいけないのだ」
「ただ、夢を見てはいけないのだ」
重しのような言葉が呼び覚ます
忘れていた幼すぎる物語
色褪せたスクリーン 歪んだメロウ
踏切振り切り逃げ出す背と
腐った安堵に缶切りねじ込め
溢れて溺れて流されそうな
しおれた羽 炭鉱のカナリア
アセトン浸した勝者の奢り
通行手形に滑らすサイン
ここには戻れないの、もう
水槽を揺らした音がなくなる
心臓を浮かす夜行列車の振動
逆手で握ったエントロピーで穿った
薄い皮に包まれた骨を
生温い紅茶にミルクを注いだ
底知れない恐ろしさが部屋を満たしていく
薄紫の日傘を捩じ込んだ
誰一人触れさせない物語
色褪せたスクリーン 歪んだメロウ
踏切振り切り逃げ出す背と
腐った安堵に缶切りねじ込め
溢れて溺れて流されそうな
しおれた羽 炭鉱のカナリア
アセトン浸した勝者の奢り
通行手形に滑らすサイン
さよなら、あの日のわたし。
- 作詞者
由良けいと
- 作曲者
onedollarbeatsonly
- レコーディングエンジニア
神宮前レコーディングスタジオ
- ミキシングエンジニア
神宮前レコーディングスタジオ
- マスタリングエンジニア
神宮前レコーディングスタジオ
- ボーカル
由良けいと

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由良けいと
アーティスト情報
由良けいと
名古屋を拠点に活動するポエトリーアーティスト。 2021年よりポエトリースラムイベントに参加し、同年のKSJ2021名古屋大会で準優勝、全国大会へと駒を進めた。 幻想的な言葉の世界を描きながら、その中に強くまっすぐなメッセージを込めて語るスタイルが特徴。アカペラのポエトリーパフォーマンスから楽曲制作まで、活動の幅を広げている。
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