Present Front Cover

Lyric

Sugar Pot

Kate Yura

自転車のペダルを踏み込んだ

快速列車が脇を掠めた

どれだけ漕いでも追いつけないんだ

線路がないだけマシだと思った

歪んだレールを蹴飛ばし逃げて

脇道逸れたあの日あの時から

誰かの声が遠くに聞こえた

今夜は風がやけに冷たい

「夢か現実か」なんて2択を

たかだか18に突きつけんなよと喚いた日のこと

いったいどうしたら綺麗に忘れられるのでしょう

全体行動が一拍遅れた

挨拶する前にお辞儀しちゃった

夜が沈んで 胸が軋んで

残されたものを見つけて

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

右向け右 ひとつ遅れただけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

甘くて固い異物が引っかかる

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

右向け右 ひとつ遅れただけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

暗闇の中、まどろんで

「ごめんなさい」で無理矢理終わらせがちな

生徒指導の先生が使う常套文句を

心の片隅にこびりつかせた大人みたいな顔の化け物

「ああ、気にしませんよ」も

「大丈夫です」も

誰かを傷つけるものを隠している

「煙を吸っても咽せてはいけない」

ルールブックは改訂ばかりだった

どれだけ長い時間が経ったとしても

どんなに遠く場所が変わったとしても

後悔ってやつは節々で腐って両手両足を縛っている

立ち上がったら褒められけれど

走り出したら叱られた僕らは

言葉を尽くして、尽くして、立ち尽くして

待ちぼうけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

右向け右 ひとつ遅れただけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

甘くて固い異物が引っかかる

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

右向け右 ひとつ遅れただけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

暗闇の中、まどろむ

躍起になって叫ぶサラリーマンも

ヒールを折って笑うお嬢さんだって

あってもないようでなくてもあるもの

前後がわからず右往左往

ねえ、苦くて暗い真っ黒な海に

ぽつりと浮かんだ白い希望よ

溶け切れなかった私だから

溶け切らなかった私だから。

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

右向け右 ひとつ遅れただけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

甘くて固い異物が引っかかる

こおりざとう 取りこぼした思いは

溶け切らずに淡い夜の底へ

列車が走る 人が行き交う

そこから見た月は青白くて

こおりざとう 取りこぼした思いは

溶け切らずに淡い夜の底へ

列車が走る 人が行き交う

スプーンで混ぜたって溶けやしない

人の目が見れない

意見が言えない

ホットスナックは緊張して買えない

それでも縋って重ねた月日の分だけ刻んだ定期の履歴

人の目が見れない

意見が言えない

声が裏返ってもう逃げ出したい

それでも縋って重ねた月日の分だけ刻んだ定期の履歴

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

右向け右 ひとつ遅れただけ

こおりざとう 取りこぼした光は

溶け切らずに淡い夜の底へ

喧騒に掻き消される一瞬

甘くて固い異物を飲み込んで

  • Lyricist

    Kate Yura

  • Composer

    Makoto Mamiya

  • Recording Engineer

    Zinguumae recording studio

  • Mixing Engineer

    Zinguumae recording studio

  • Mastering Engineer

    Zinguumae recording studio

  • Vocals

    Kate Yura

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Artist Profile

  • Kate Yura

    A poetry artist based in Nagoya. She began participating in poetry slam events in 2021, and in the same year, she was a runner-up at the KSJ2021 Nagoya competition, advancing to the national finals. Her style is characterized by depicting a fantastical world of words, while embedding strong and straightforward messages within them. She continues to deliver poems that are quiet yet firm at their core.

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