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2022年6月8日、浜離宮朝日ホールで開催された「藤原浜雄ヴァイオリン・リサイタル2022」のライブ録音です。
ー藤原さんのリサイタルが二年ぶりで開催された。藤原さんとのお付き合いの中で感じるのは、リベラルで飾らないお人柄と、純粋さである。そのお人柄は藤原さんの演奏にそのまま反映している。どこかいつも少年のような初々しさと躍動感、そしてわくわくするような好奇心に満ちていて、その演奏を拝聴した後は清涼感で満たしてくれる。既に古希を過ぎられているが、現在でもその音楽の初々しさは変わらない。(西原稔 ライナーノーツより)
「レコード芸術誌」2023年2月号準特選盤
1947年神奈川県鎌倉生れ。3歳より旧東京音楽学校出身の母にヴァイオリンの手ほどきを受ける。その後、桐朋学園音楽科にて 鷲見三郎、江藤俊哉、海野義雄、齋藤秀雄の各氏に、またアメリカのジュリアード音楽院にてジョーゼフ・フックス氏に師事。桐朋学園在学中、指揮を齋藤秀雄及び秋山和慶の両氏に師事。NHK・毎日新聞社共催の第16回全日本学生音楽コンクール中学の部、第36回日本音楽コンクール各第1位。1968年イタリアのパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール第2位、1971年ベルギーのエリザベート王妃国際コンクール第3位銀賞(いずれも当時の日本人最高位)。20年以上にわたってアメリカに居を構え、ソロ、室内楽で活躍。1971年昭和天皇・皇后両陛下ご訪欧の際のベルギー政府主催歓迎演奏会での御前演奏、1972年アメリカ ロチェスター・フィルハーモニー定期演奏会で、名手ナタン・ミルシテインの代役としてアメリカでのコンチェルト・デビューは特筆に価する。ジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院で教鞭を執り、ミシガン大学音楽学部准教授。1992年11月より2012年3月まで、読売日本交響楽団ソロ・コンサートマスター。1993年4月より、桐朋学園大学教授、東京音楽大学客員教授として後進の指導にもあたっている。
歳より札幌で遠藤道子氏にピアノを習い始める。桐朋学園で井口秋子氏に師事。第18回全日本学生音楽コンクール高校の部全国第1位。翌年、第34回日本音楽コンクール第1位。同海外派遣コンクールにて安宅賞受賞。フランス政府給費留学生としてパリ高等音楽院でV.ペルルミュテール氏に師事。また、ウィーンでD.ウェーバー氏にもレッスンを受ける。その後ニューヨークのジュリアード音楽院の奨学生としてS.ゴロニツキー氏のもとで研鑽を積み、ニューヨークを始め各地でソロ、協奏曲、室内楽などで活躍。アメリカ各地、プラハ、ライピツィッヒ、ニースなどのフェスティバルにもアーティスト、講師として招かれている。桐朋学園ピアノ科主任教授を5年間務め、現在も名誉教授として引き続き同校で後進の指導に当たっている。
SONARE