Lyric

焼け椿 古い噂 嗚呼、夢の跡

似合いもしない 赤い靴 小夜の足音

ここで二人朝まで 踊り明かしたわ

ねぇ、覚えてる？

いつかいつか戻れるのなら

願いの星月夜

眠るカナリア 月夜に浮かぶ

窓辺の薄化粧

夜道を歩く 猫の目は

小夜の歳月

祈りながら神様

見送るカアテン 藍の舞踏会

白い白い この腕を取る

揺れる瞳と星の華

祈りながら溺れてく

間違いだらけの洪水へ

細い細い時計針で殺めて

貴方、私愛せるのなら

赤幕の後ろで咲く 百合の灯火

悲劇は突然に 別れは必然に

燃える館 渦を巻く

狂った明治の哀惜

手を伸ばしても届かなかった

ねぇ、行かないで

夢の時計は午前二時

硝子の黙 月が謳う

私、私泣きながら

左右泳ぐ瞳　閉じてゆく

焼け館濡れる瞼

嗚呼、恋の跡

似合いもしない赤い靴

愛の証なの

ここで二人いつの日か

踊り明かしたわ

私、忘れない

いつかいつか報われるなら

涙の朝が来る